今回はサーフィンの初心者が勘違いしてしまう、ホワイトウォーターでのサーフィン練習について僕が思うことを掲載したいと思います。
僕の経験に基づいての、サーフィン初心者のための記事です。僕もサーフィンを始めたばかりの頃は、ホワイトウォーターでサーフィンの練習をしていました。
もちろん、ホワイトウォーターでサーフィンを練習することは無駄ではありません。
じゃあどうしたらいいの?
ホワイトウォーターでのサーフィンは、実際のサーフィンとは大きく異なることを理解することが大切です。
そうすることで、ホワイトウォーターでのサーフィンの練習から学べることも多くなります。
今回の記事がサーフィンを始めたばかりの初心者の方の役に立ち、少しでもサーフィン上達の手助けになれば幸いです。
初心者のテイクオフ練習方法でよくある勘違い
まずは、岸に近いホワイトウォーターで練習をすることについて考えてみましょう。
何がどう違うのか理解できない・・・
下の二枚のイラストをご覧ください。これが、『通常のサーフィンのテイクオフ』と、『岸に近いホワイトウォーターでのサーフィンのテイクオフ』の違いです。
【関連記事】サーフィン初心者がテイクオフを成功させるための5つのコツ
二つのテイクオフの違い、わかりますか?
本来のテイクオフは斜面で行なっている
初心者サーファーが岸に近いホワイトウォーターを利用してテイクオフの練習をする。この二つのイラストにおけるサーフィンのテイクオフの違いを理解しなければ、サーフィンを上達するためにしているはずのテイクオフの練習は、ただのパドルの練習にしかならないのです。
図を見たら、この二つの状況下でのサーフィンのテイクオフは全くの別のものであることが理解できるはずです。
ホワイトウォーターでのテイクオフの練習が役に立たない理由
テイクオフの前の動きですが、ほぼ地面に対して水平のサーフボードとサーファーが、単純にホワイトウォーターに押されて動き出します。
サーフボードが水平なので、この状況で行われるテイクオフはそこまで難しいことではないはずです。
サーフィン初心者の練習であるホワイトウォーターでのテイクオフは、あくまでも、ほぼ水平に移動するサーフボードに対して立ち上がればいいだけなのです。
この二種類のテイクオフが別の動きであることは、もう理解できたはずです。
【関連記事】【サーフィン上達】テイクオフ時にノーズが刺さらないようにするコツ
ホワイトウォーターでの練習を早く卒業しなきゃ
もちろん初めてサーフボードに立てた瞬間は誰にとっても嬉しい瞬間です。
ただ、注意しなければならないのは、この図3のサーファーはサーフィンのテイクオフができたのではありません。
ただ単純に、水平に移動するサーフボードの上に立つことができただけなのです。
実際のサーフィンのテイクオフ理論
それでは、実際のサーフィンのテイクオフのイラストをもう一度ご覧ください。もう違いがわかるはずです。
大きな違いは、サーファーとサーフボードに対して落下していく重力が働いていることです。
サーファーはまずはテイクオフをする前に、自分を波という斜面が発生するポイントに移動しなければいけません。
自分を波に対してテイクオフできるポジションまで移動できたら、パドルをして推進力を得ます。
ひたすらパドルして、斜面を下り始めたら・・・
そのあとは重力を利用して、波という斜面をサーフボードに乗って滑り降りていくイメージです。
その波という斜面を滑り降りている間にテイクオフをしなければならないのが、サーフィンです。
このように実際のサーフィンのテイクオフは、波の斜面を滑り降りている角度がついたサーフボードに対して、行われるものです。
テイクオフのバタ足に関しては、『No sea, no life』さんの記事を参考にしてみてください。
【参考になる記事】サーフィンでのテイクオフ時、あなたはバタ足する派?
まとめ
岸に近いホワイトウォーターでのサーフィンは、実際に行われているサーフィンとはほぼ違うことがお分かりいただけたと思います。
サーフィン初心者のホワイトウォーターでの練習を卒業しなければ、次のサーフィンのステップには進めません。サーフィンの上達を早めるためには、一刻も早く実際のサーフィンの練習を始めることです。
もう、十分練習したのなら・・
そろそろホワイトウォーターでのサーフィンの練習は卒業してもいいのではないでしょうか。
4つ質問をします。もしも全て、『はい』と答えられるのであればホワイトウォーターでのサーフィンの練習は卒業しましょう。
- サーフィンのマナーとルールはしっかり頭に入れましたか?
- 波に巻かれてもパニックにならずに落ち着いていられますか?
- リーシュが万が一切れても、対応できる泳力と判断力はありますか?
- 海の怖さを理解していますか?
さあ、明日はもう少しだけ沖に出て見ましょう。
その一歩を踏み出すことが、サーフィンの上達を早める一番の方法です。
決して無理はせず、ルールを守り、波に対して欲張らず、思う存分サーフィンを楽しみましょう。
それでは明日もいい波が来ますように。