今回の記事は、『チーターファイブ』について自分なりに考えていきます。
チーターファイブといえば、アレックスノストを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
チーターファイブを格好良く見せられるようになれば、『ロングボードの乗り方』のバラエティが豊かになるはずです。
【チーターファイブの動画】
チーターファイブって何?
チーターファイブとは、ハングファイブをした状態で体勢を低くして後ろ足に大きな荷重をかけることです。
どんな利点があるの?
ノーズに前足がかかっている状態でも、大きな荷重を後ろ足にかけることが可能になります。
アレックスの見本のようなチーターファイブができれば、前足をノーズから離さずに重心を大きく変えられるようになります。
状況に応じて使い分けることができれば、たくさんのステップを踏まずに荷重をずらすことができるのです。
他には?
チーターファイブを行いサーフボードを加速させれば、たるいセクションを抜けられます。また、重心を低くすることで安定感も得られます。
短い板ではできないの?
チーターファイブは、ミッドレングスやノーズ部分にボリュームがあるオルタナ系のボードでも可能です。
どんな時にチーターファイブを行う?
基本的なタイミングは自由だと思いますが、『ハングファイブやハングテンの状態でノーズが沈んでしまいそうな時』に行うのがいいと思います。
ハングファイブができないセクションだったとしても、チーターファイブであればノーズに前足を置くことができます。
再び掘れたセクションにポジショニングできれば、後ろ足を再びノーズに持っていくことも可能になるはずです。
その他のタイミングはないの?
チーターファイブは、ステップバックをしたくない場合にも有効だと言えます。チーターファイブは後ろ足に荷重がある状態ですが、サーフボードは加速していきます。
ショートボードでいうと『前足荷重で加速』している状態を、後ろ足で実現させているのが『チーターファイブ』です。
ミッドレングスではどう使えるの?
ミッドレングスのボードで、前足をふんふんして無理に加速させようとするのは格好悪いものです。ぜひ、アレックス・ノストのように『チーターファイブ』を行い、サーフボードを加速させてみてください。
チーターファイブの体勢になったら、もうターンのことを考える必要はありません。ただひたすら、横にひた走るのです。
チーターファイブのコツ
後ろ足に重心を置く
チーターファイブの一つ目のコツは、後ろ足のかかと部分に重心を意識することです。
つま先立ちはだめなの?
かかとが浮いてしまうとバランスを取るのが難しくなり、見た目もよくありません。足首の関節が柔らかくないと、チーターファイブの体勢は意外と難しいものです。
最初は、部屋でチーターファイブの体勢を取ってみましょう。
できるだけ体勢を低くする
中途半端な中腰になってしまうと、すこし滑稽(こっけい)になってしまうのが『チーターファイブの難しさ』です。
膝を深く曲げしっかりと腰を落とすのも、格好いいいいチーターファイブ習得のコツのひとつです。
力まない
ノーズで格好いいパフォーマンスができるサーファーは、間違いなくリラックスしています。それは、チーターファイブにおいても同じなはずです。
どういうこと?
- 『慌てふためいてボードの上を歩き回る』のではなく、優雅にリラックスした状態で佇むこと
これこそが、美しいロングボードサーフィンの秘訣なのかもしれません。
まとめ
最近、ロングボードの世界にすっかりのめり込んでいます。
個人的になにより、チーターファイブのシルエットがとても好きです。
僕自身はどうあがいても、アレックスノストやハリソンローチのような格好いいロガーにはなれません。
その理由は簡単で、僕は短足で背が低い典型的な日本人体型だからです。
シルエットがどうしても格好悪い自分が、『ロングボードのスタイル』というものについて考えたら、しゃがんでいられる『チーターファイブ』はとても都合がいいのです。
ちなみに、『Cheater(チーター)』を辞書で検索するとこのような意味がでてきます。
詐欺師、ペテン師
真実でないことを信じさせようとする人
(someone who leads you to believe something that is not true)
これこそまさに、『スタイル』な言葉だと言えます。スプレーを飛ばさずに、ただひたすら横に走っているだけなのに最高に格好いいからです。
『スプレーを飛ばすことこそがサーフィンの真実』と考えている人からすれば、それは『ペテン師』に見えるのかもしれません。
でも、その『ペテン師の行動』が誰かの心を動かしたのだとしたら、それはもう真実でしかないと思うのです。
『誰かにとっての真実』を生み出せるサーファーに、自分自身はなりたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
明日もいい波に出会えますように。