今回の記事では、速い波と遅い波の攻略法を書いていきます。
それぞれのタイプの波の攻略法を簡単に説明すると、下のようになります。
- 速い波;テイクオフをしたらハイラインまでかけあがり、最初に大きな加速を行う
- 遅い波;テイクオフをしたらボトムまで降りきり、パワーゾーンに自分のポジションをキープする
波には、速さがあります。一つ目は、『波自体の速さ』です。
二つ目は、『波がブレイクするスピード』のことです。コンディションによって、『波の速さ』は変わってきます。
サーフィンは、割れていく波に乗るのが基本です。割れていく波の速度によって、できることやテイクオフのコツに違いが出てきます。
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基本的に、掘れてる波ほど早い波になります。掘れた波とは、角度のある波のことです(下図参照)。
波がバレルになるためには、ある程度の速さが必要になります。遅い波では、角度がつきにくく、ゆっくりと波に傾斜ができます。
今回の記事では、波の種類によるブレイクの仕方の違いを、動画を交えて説明していきます。
速い波
まずは速い波の動画をご覧ください。
動画はケリースレーターのウェーブプールですが、種類としては速い波だと言えます。このような波の場合は、大きなカットバックでパワースポットに戻る必要性は低いです。
早い波は波が巻いてくる?
スピードが速く掘れている波のため、バレルになっています(バレルの形成には、水深も深く関係しています)。
遅い波
こちらが、典型的なトロイ波の動画になります。
テイクオフをするために、ホワイトウォッシュを利用してあるのがわかります。ゆっくりと波がブレイクしていくため、カットバックなどで波のパワースポットに戻る必要があります。
テイクオフがしやすいのは掘れてる速い波
ショートボードでテイクオフがしやすいのは、掘れてる速い波です。その理由は、テイクオフをする斜面の角度があるからです。
他のサーフボードだったらどうなるの?
ロングボードやファンボードの場合、掘れている早い波でのテイクオフにはコツがいります。素早く進行方向にノーズを向けないと、サーフボードが波に刺さってしまうことがあるからです。
早い波の場合、テイクオフをしながら目線を進行方向に向けます。そうすることで、ボトムターンが早い段階で行えるため、波に捕まらずに済みます。
ボトムに完全に降りきってしまうと、波に置いていかれることがあります。
ほかに解決方法はないの?
どうしても、早い波のセクションを抜けれない場合は、サーフボードを斜めにしてテイクオフを行うのも方法の1つです。
ボトムに降りきる前に、前足に重心をかける動作(アップスン)ができれば、波に置いていかれません(自分はなかなかできません)。
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トロイ波の場合はテイクオフにコツがいる
トロイ波の場合は、基本的にゆっくりと波がブレイクしていきます。
その場合、波のショルダーからテイクオフをするのが難しくなります。速度が非常に遅い波の場合、ホワイトウォッシュになる部分を利用してテイクオフする必要があります。
どうして波のパワースポットに近く必要があるの?
テイクオフをする角度がない場合、斜面を滑り降りる重力を利用することができません。そのため、波に押される力が通常よりも必要になります。
ホワイトウォッシュは押す力があるため、テイクオフに利用することができます。
トロい遅い波の場合は、サーフボードにボリュームがある方がテイクオフが楽になります。
まとめ
波の種類には、人それぞれ好みがあります。僕が好きなのは、スピードが速くて掘れた波です。
サーフボードのデザインには、それぞれの波のコンディションにおいて、向き不向きがあります。
調子が良かったはずのサーフボードが、波のコンディションによって全く機能しないことがあるのはそのためです。
サーフィンが難しいのは、『同じ波が2度と来ないから』だと僕は考えています。
波の速度に関しても、実際にはもっと様々な要素が絡んできます。バンクの形成の仕方であったり、風向き、スウェルの方向によって波の表情は大きく変わります。
1つの波でも、セクションによって波がブレイクする速度に変化が出ます。その場合は、状況に応じて対応しなければいけません。
僕はまだまだ実力不足で、失敗ばかりしています。
波を選り好みせず変わらないパフォーマンスが出せるように、これからも練習していこうと思います。
明日もサーフィンに行ってきます。