今回の記事は、『立場が変われば意見も変わる』ということを、サーフィンの実体験を交えて書きたいと思います。
そもそも今回の記事を書くきっかけになったのは、ロングボードを数人で楽しんでいたところに『フォイルサーファー』がやってきたことに始まります。
どんなことが起きたの?
そこにいた数人のロングボーダーすべてが、『フォイルサーフィンきたよ・・・勘弁してくれよ・・・』といった空気を出したのです。もちろん自分も含めてです。
『フォイルサーファー嫌だな、他でやってくれないかな』と心の底から思いました。
そこでふと、思い出した感情があります。
どんな感情?
それは、ショートボードで入水していたときの自分の気持ちです。ショートボードをしている自分の元に、『ロングボーダー』がやってきたとき、全く同じ感情を持っていたのです。
『この波でロングか・・・』
初心者が、大人数で入ってきたときもそうです。
『初心者が来た・・・端っこでやらないと危ないよ・・・』
こんな感情です。
自分は一体何様なのでしょうか。なんでこんなに自己中心的なのでしょうか。
サーファーの立場が変われば意見も変わる
そもそも僕たち人間は、とても自分勝手な生き物です。車を運転したら、歩行者やサイクリストを危ないと思い、自転車や歩行者の立場だったら、車に対して文句を言い始めます。
それは、サーフィンの世界でも全く同じなのです。
例えばどんなふうに?
例えば、『サーフィンローカル』もそうです。いい波が割れているホームがあるローカルは、『ビジターに対する不平不満』を言い出します。
一方ビジターになったら、『嫌な感じのローカルがいる』と、ローカルの文句を言いだすのです。
この二人の間の感情が高まりすぎると、海の中で『喧嘩』をし始めます。それはまるで餌に群がって喧嘩をする、『野生動物』そのものなのです。
相手の立場になって考えてみる
『相手の立場になって考える』ということは、とても素晴らしいアイディアです。自分中心の感情を一回置いて、『相手が何を思っているのか考えてみる』のです。
そんな理想論を言われても・・・
もちろん、簡単なことではありませんが、『相手の気持ちを理解しようとする気持ち』が大きな一歩になります。
相手を『フォイルサーファー』や『ロングボーダー』という『ジャンル』として考えるのではなく、『いちサーファー』として接してみるのです。
自分も人間、相手も人間
ファイルサーファーがやってきたときに、話を戻します。自己中心的な感情になっていた自分は、『相手に話しかけてみること』にしました。
『フォイルサーフィンすごいですね、空を飛んでるみたいですね』
そうするとそのフォイルサーファーは、堰を切ったかのように、『ファイルサーフィンに対する情熱』を語り出したのです。
どんなことが起きた?
目をキラキラさせながら話すその姿は『波乗り大好き人間』そのもので、あまりにも情熱的なので、『自分もしてみたい』と思ったほどです。
それまでの自分は、フォイルサーフィンに対してネガティブな感情しかなく、危険なものとしてしかみていませんでした。一部のニュースと勝手な思い込みで、『相手』を『敵』のように捉えていたのです。
そこから何を学んだ?
話を聞いていないのに、『フォイルサーファーは波乗りではない』と決めつけるのは、大きな間違いでした。
だからこそ、『相手の立場になって考えること』が大切なのです。
まとめ
- 相手の気持ちになって考えてみる
言葉で言うのは簡単ですが、実際に行うのは難しいものです。賢者のように振る舞うことも、毎回できることではありません。
腹がたつこともあるし、些細なことで落ち込んだりすることもあるでしょう。僕の場合は、多々あります。
それでもほんの少しだけ、相手の気持ちになってみるのです。そうすると、世界が突然ひらけたように明るくなります。
ファイルサーファーが、自分の元にやってきたおかげで、そんな世界を見ることができました。それこそが実際に僕自身が経験した、『波乗りから学んだ人生論』です。
人間は自分勝手な生き物ですが、思いやりを持つかどうかも、『自分』で決められます。
どっちが良い世界になるか、みんなで試してみませんか?