今回の記事では、サーフィンで起こり得る怪我について書いていきます。
人によっては、文章から恐怖を感じるひともいるかもしれないので、注意して読み進めてみてください。
サーフィンに、『怪我』はつきものです。
どんなに避けようとしたって、大怪我をすることもありますし、運が悪ければ死んでしまうことだってあり得ます。
自分は小さい波しかやらないし・・・
ひざぐらいの小さい波でも、同じです。
初心者の方からしたら、『へいわ』に見えるのかもしれません。
でも実はサーフィンは、『死』と隣り合わせなのです。
脳震とう
想像してみてください。サーフボードが波に弾かれて、自分の頭に直撃したときのことを。
もしも、その衝撃が強くて意識を失ったらどうなるでしょうか?
すぐに溺れてしまう・・・
僕たち人間は、魚のように水中で息を吸うことができません。
例え意識を失っていたのが、30秒だったとしても、そこに待っているのは『死』なのです。
自分は大丈夫。
それは、小さな波でも十分に起こり得ることです。小さい波だから、と油断をしていると、『自然から強烈なしっぺ返し』を受けることになります。
だからこそ、絶対に油断をしないでください。
だれもいない場所で、ひとりでサーフィンをするのはやめましょう。
周りに誰か仲間がいれば、溺れる前に助けてくれるかもしれません。
そして、もう一つ忘れてはいけないことがあります。それは、あなた自身が、『ひとごろし』になってしまう可能性があるということです。
むやみに、サーフボードを放り投げないでください。
なんでそれがいけないの?
あなたが投げ出したサーフボードが、小さい子供の頭に直撃したらどうなりますか?相手が大人でも同じです。
必死にサーフボードにしがみついて他人を守る、その義務があなたにもあるのです。
フィンによる切り傷
フィンは、海の上のナイフです。尖った先端は、簡単に体に傷をつけます。
ちょっとくらいの切り傷なら平気。
ほっぺたにフィンが刺さり、口の中まで貫通した仲間を知っています。フィンで頭を切り、意識を失ったひとも知っています。
波には、ものすごい力があります。
もしかしたら誰かが言うように、海には人を癒す力もあるのかもしれません。ただその反対に、命を奪う力も持っていることを忘れないようにしましょう。
もしもあなたがワイプアウトしたら、頭を腕で覆うようにして守ってください。
フィンは、凶器です。サーフボードも同じです。
溺れる
サーフボードのリーシュが切れてしまったら、どうなりますか?
リーシュが切れるなんてあり得るの?
リーシュや、それを結ぶための紐がきれるのは、日常茶飯事です。
そのサーフボードが波にさらわれたら、泳いで取りに行かなければいけません。岸まで一気に板が流されてしまうことも、十分にありえます。
あなたは泳げますか?
もしも泳げないのなら、おぼれてしまいます。そのまま沈んで、死んでしまうかもしれないのです。
泳げないけどサーフィンを始めたい。
もしも泳ぎが苦手なら、サーフィンを始める前に水泳教室に通いましょう。泳げるということは、サーファーにとって一番大切なスキルです。
それができないのであれば、サーフィンはするべきではありません。
失明
他人のサーフボードの先端が、目に刺さるという事故は実際に過去に起こっています。
たまたま運が悪かっただけでしょ・・・
その次は、あなたに起こるかもしれません。
混雑しているサーフスポットであればあるほど、常に周りの状況を確認するようにしましょう。
ワイプアウト後に水面に上がるとき、手を最初に出すのも一つの方法です。どんな瞬間も、油断は禁物なのです。
まとめ
死と隣り合わせ
それはサーフィンだけに限らず、どのアクティビティでも同じです。山登りだって、スノーボードだって、危険はいつもどこかに潜んでいます。
1番危ないのは、『自分は安全だ』と思いこんでしまうことです。
サーフィンをしている以上、100パーセントの安全は存在しません。それが嫌なら、やめる以外に道はないのです。
もちろん大怪我をしても、海に戻ることはできます。
もしかしたら、戻ったその日にまた大怪我をしてしまうかもしれません。
それが起きたとしても、何回でも海に戻りたくなる魅力が、サーフィンにはあります。
もしもそう思えないのなら、無理はしないでください。
それ自体も、決して悪いことではないのですから。