サーファーの特徴(重心のかけ方)は大きく二つに分けることができます。
前足に重心が常にあるサーファーと、後ろ足でサーフィンをするタイプです。英語ではそれぞれ、『Front foot Surfing(フロントフットサーフィン)』『Back Foot Surfing(バックフットサーフィン)』と呼ばれています。
どんな違いがあるの?
これはそれぞれのサーファーが持つ癖のようなもので、自分がどちら側か認識するのが『サーフィン上達の近道』になります。
『前足荷重派』と『後ろ足荷重派』はよく議論されますが、一番の理想はプロのように、状況に応じて使い分けることです。
しかし、サーフィンを始めたばかりの人は、必ずどちらかの足に重心が偏り(かたより)ます。
サーフボードを選ぶ際に重要な『足の位置』と『荷重のかけ方のくせ』
自分の荷重のかけ方の癖を知ることは、サーフボードを選ぶ際に非常に重要な要素になってきます。
どういうこと?
例えば、ノーズ(サーフボード先端)が非常に丸いフィッシュタイプのサーフボードに乗ったとします。前側に浮力があるサーフボードは、重心(スイートスポット)が前側に位置しています。
このタイプのサーフボードを乗りこなすには、前足に荷重をかけることが必要になります。
ショートボードだと?
一方、先端が尖っているパフォーマンスタイプのサーフボードは、重心(スイートスポット)がやや後ろ側に位置しています。乗り手は、フィンに近い方に重心を置くことになります。
パフォーマンス型のサーフボードは、『後ろ足荷重派』に適していると言えます。
このように、足への荷重のかけ方を分析することで、『自分に適したサーフボード』を選ぶことができます。
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『前足でサーフィン』の特徴
前足荷重だと、『フィンを起点としたターン』が難しいです。
自然とターンの半径は大きくなり、『レールを使ったターン』が中心になります。前足に常に荷重があるサーファーは、トップでスプレーを飛ばすサーフィンが難しく感じるはずです。
前足荷重だと、どんなターンができる?
前足に荷重を置くことでスピードをつけ、カットバックで大きな円を描いて戻ってくるサーフィンだと思います。
僕自身は、前足荷重サーファー(Front footer)です。10歳からスノーボードを始めて、常に前足に重心をかけるように教えられてきたので、そのくせがどうしても抜けません。
ボトムターン時の写真がこちらになります。前足に、荷重をかけすぎているのがわかる写真です。
『後ろ足に荷重派』であれば、この時点で、波のトップでスプレーを飛ばしているはずです。
どうしてそれができないの?
僕の場合は意識しても前足に荷重があるため、それがなかなかできません。この時はバレルを狙いに行ったので、『前足に荷重』があったのは結果としてよかったです。
しかし『後ろ足サーフィン』が必要な場面も沢山あります。
『後ろ足でサーフィン』の特徴
スプレーを飛ばしたり、リップをガンガン攻めたいタイプのサーファーは『後ろ足のサーフィン』が要求されます。
どうして後ろ足荷重が必要なの?
えぐるようなボトムターンから波に対して垂直に攻めるためには、後ろ足に荷重をかけることが必要不可欠です。ボトムに降りた際に、後ろ足荷重を意識することで、フィンを起点とした鋭いターンが可能になるはずです。
まとめ
『前足でのサーフィン』と『後ろ足でのサーフィン』、状況に応じて使い分けれたら一番理想的ですね。
サーフィンは、前足に荷重をかけるとスピードがつきます。初心者の方は、『前足に荷重をかける』意識で練習するのがいいと思います。