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ロングボード用シングルフィン大全集・ノーズライドがしやすいのはどんなフィン?【種類別の特徴と各利点】

今回の記事ではロングボード用シングルフィンの、形状別特徴について書いていきます。

シングルフィンは非常に奥が深く、わずかな形状の違いがライディングに大きな影響を与えます。

ツインフィンやトライフィンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

シングルフィンの形状を大きく分けると、下のイラストのようになります。

シングルフィン 各デザイン形状の違い

各フィンの詳細は、記事後半で紹介していきます。

注意点)今回の記事は、『シングルフィンの教科書的な一般論』でしかありません。フィンにはサーファーそれぞれ好みがあり、自分自身も手探りで模索している状態です。

あくまでも参考程度に、記事を読み進めていただけたら幸いです。

ロングボード用シングルフィンの役割

ロングボード用のシングルフィンの基本的な役割は、『舵取り』です。

どうしてフィンがないとダメなの?

サーフボードにフィンがついていなければ、フィンレスサーフィンのようにスライドしてしまうからです。

2つ目の大きな役割は、『スピードのコントロール』です。詳しくは、次の項で説明していきます。

シングルフィンの役割は多岐にわたる

ノーズライドに最適なシングルフィン ってどれ?

ノーズに行くためには、テール部分が波のパワーゾーンに巻き込まれ抑えつけられている必要があります。

そうでなければノーズが沈んでしまい、前にステップしていくことができません。

わかりやすく説明すると?

もしもフィンの持つ特性が、『抵抗が少なくとにかく速い』ものだったとします。そうすると、サーフボードはあっという間に『ノーズライディングに最適なポジション』を通り抜けてしまうことになります。

ノーズライドに最適なフィンはどんなの?

ここでサーファーが求めるべきなのは、『適度に減速して、ノーズライディングに最適な場所にホールドしてくれるフィン』です。

ノーズライドをするためのシングルフィン 形状とは

違う形のフィンではノーズライドがしにくいの?

サーファーに高い技術があれば、フィンの特性に合わせて上手く微調整してノーズに行くことができるでしょう。

ただ僕自身のようなサーファーの場合は、『技術不足を穴埋めしてくれるフィン』を慎重に選ぶ必要があるのです。

最初のイラストを示したように、市販されているフィンの形状には様々な種類があります。各シングルフィン形状には利点と欠点があり、購入前に理解しておく必要があります。

また各フィンそれぞれの特徴を理解することで、自分のやりたいロングボードのスタイルに近づくことができます。

じぶんのやりたいスタイルを決めた方がいいの?

大事なのは、自分が目指すべきロングボードのスタイルを明確にしておくことです。そうすることで、そのスタイルに合わせて購入するべきフィンが見えてくるからです。

シングルフィンのセッティングについて

シングルフィンのセッティングは、前側に設置すれば『ルーズになり回転性が増す』、後ろに設置すれば『安定性が増す』のが基本です。

ただし、サーフボードのテール形状によっては例外もあり得ます。

例外のサーフボードシェイプについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

正しいシングルフィンを選ぶことで上達が早くなる

シングルフィンのサイズについて

シングルフィンには、『大きさ』があります。サーフボードの長ささ形状に応じて、『フィンの大きさ』を変えていきます。

基本的には、7ftのボードであれば7~8インチのフィンを選びます。9ftのサーフボードであれば、9~10インチのフィンを基準として選びます。

サイズに関しては好みもありますが、やや大きめのサイズを選ぶサーファーが多いです。もちろんその逆で、小さいフィンを選ぶ必要がある場合もあります。

決められたサイズはないの?

フィンのサイズ選びには、『絶対の正解』は存在しません。適正サイズの目安を参考にして試行錯誤しながら、自分に合ったものを探すしかないでしょう。

サーフボードを作った人や上級者に、『自分のサーフボードはどんなフィンが合っているのか』と聞いてみるのも良い方法です。

正しいサイズのシングルフィンを選ぶ方法

ノーズライドに向いているシングルフィンとは

一般的に言われるノーズライドに最適なシングルフィンは、こちらのイラストような形状になります。

ノーズライドに最適なシングルフィン 形状

面積が広く安定性が増すデザインのため、ノーズに行ってもきっちりとサーフボードをホールドしてくれます。

欠点はないの?

最初に示したイラストのように、これらの形状のフィンは『フレックス性』が低いです。また横幅が広く、回転するときに水の抵抗が大きくなります。

そのためサーフボードが動かしにくくなり、カービングターンの難易度が高くなります。

じゃあどうやって曲がったらいいの?

ターンをしたい場合は、後ろへステップバックし、ピポットターンを行う必要があります。

【ノーズライド向きのフィンはこちら】

操作性が増すシングルフィンとは

操作性が増すのは、『フレックス性が高い形状』のシングルフィンです。フィンの横幅がせまくなり動きやすくなるため、回転性が増します。

どうして操作性が増すの?

単純に、『横幅が狭く回転時の抵抗が少ないから』動かしやすいという認識で問題ありません。

操作性が増すシングルフィン形状

ほかに特筆するべき点は?

フレックス性が高いことで、『ターン後の減速を抑えられる』のも特徴の1つです。

『フレックス性』に関してはサーファーのレベルが高くないと変化がわからない部分でもあるので、そこまで気にする必要はないと思います。

【操作性が増すフィンはこちら】

安定性と直進性が増すシングルフィンとは

安定性と直進性が増すシングルフィン とは、『表面積が広いシングルフィン』です。

表面積が増えることで、フィンがしっかりとサーフボードをホールドしてくれます。フィンは横方向に対する表面積が増えれば増えるほど、動かしにくくなります。

【安定性と直進性が増すフィンはこちら】

まとめ

シングルフィンは、本当に奥が深いです。もちろんサーフボード形状にも依存はするのですが、ほんの少しフィンの大きさが違うだけでパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。

サーフボードとフィンの組み合わせは無限大です。フィン選びの決断1つ1つも、『波に乗ること』への理解が更に求められます。そうやって試行錯誤をするのも、サーフィンの魅力の1つではないでしょうか?

まだまだ自分はロングボード歴が浅く目も当てられないほど下手くそですが、自分のやりたいことができるまで海に通い続けます。

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