- いい波を選ぶ方法
- 波を待つ方法
正しい波待ちができると、いい波を選ぶことができます。いい波を見極められると、正しい位置で波を待てるようになります。
サーフィンに、波は必要不可欠です。当然のことですが、波がなければサーフィンはできません。初心者の頃は、波のどこを見るべきなのかわからないと思います。
いい波を見極めることができれば、あなたのサーフィンは一気に上達します。
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最初は陸から波をチェックする
入水する前に、波を陸から観察することは非常に重要です。
どうして海に入る前の方がいいの?
一度入水してしまうと、他のピークを探すのが難しくなります。目の前に波があると飛び込みたくなりますが、まずは波を陸から観察しましょう。
どのぐらい時間をかけたらいいの?
他のサーファーが入っていたとしても、焦らずに5分ほど時間をかけるべきです。
トロイ波質なのにガツガツのショートボードを持ち込んだら、ほとんど波に乗れずに終わってしまうことでしょう。
その日の波質にあった正しいサーフボードを選ぶためにも、しっかりと波を観察して見てください。
波の選び方のポイントはこちらです。
- 波の大きさ
- 波の崩れ方と形
- セカンドピークはないか
- 波に対して横に走れるか
- 波の間隔
波の大きさ
まず最初に確認したいのが、波の大きさです。いざ入ってみると、思ってる以上に波のサイズがあることは良くあることです。見た目が小さい時も、セットの大きさを確認してから入水しましょう。
どうやって波のサイズを測るの?
すでに入水しているサーファーの背丈と比較して、波のサイズを把握してください。
備考)サーフィンで無理は禁物です。 自分のレベル以上の波の時は、見学に留めることが大事です。
波の崩れ方と形
次に大事なのが、『波の崩れ方と形』です。
割れずに一気に崩れてしまう波のことを、ダンパーと言います。
ダンパーだとサーフィンができないの?
サーフィンは、割れて行く波の上でするものです。横に走ろうとしているのに、一気に崩れてしまう波ではサーフィンができません。
陸から観察していると、ダンパーになる場所で波待ちをしている人を見つけることができるはずです。
ダンパーになる場所でサーフィンをすると、テイクオフをした直後にワイプアウトすることになります。
これは初心者に共通する失敗例です。
上級者はどうやるの?
上手い人は、波の見極め方を知っています。力のあるポイントでテイクオフをし、割れて行く波でターンを繰り返して行きます。
初心者が探すべき波は、横に走れる割れた(切れていく)波です。
右に波が割れていくのか、それとも左側に切れる波なのかをしっかりと観察しましょう。
上級者サーファーを見つけたら、どのようにサーフィンをするのか注目して見てください。
どこからテイクオフをして、波に対してどちら側に向かうのかを見ることができれば、自分が入水した時の参考になるはずです。
波のピークを探す
次に探すべきポイントは、波のピークです。
どうやって探すの?
波を三角形で例えた時、頂点に位置しているのが『波のピーク』です。波のピークから近ければ近いほど、テイクオフが容易になります。
その理由は、ピークに近いほどパワーがあり、波の斜面が切り立つからです。波の肩(ショルダー)からテイクオフをするのは、初心者のころは難しいと思います。
ピークに近いところからテイクオフができそうなポイントを探しましょう。
セカンドピークはないか
ファーストピークが混んでいる場合、セカンドピークを探して見ましょう。特に初心者の方は、セカンドピークで練習することをお勧めします。
セカンドピークってどこにあるの?
通常、セカンドピークはファーストピークのインサイド側(岸側)にあります。混雑を避けられるため、セカンドピークのほうが波に乗れる回数が増えます。
セカンドピークでサーフィンする場合、沖から来るサーファーに特に気をつけましょう。
他のサーファーの進行方向を妨害しないよう、常に意識を沖側へ向けてください。
【関連記事】セカンドピークで練習すると得られる利点【サーフィン上達のコツ】
風向きはどうか
サーフィンにおいて、風が吹く方角は非常に重要なポイントです。
どんな種類があるの?
風向きには大きく分けて二つあります。
- オンショア(海から陸に向かって吹く風)
- オフショア(岸から海方向へ吹く風)
良質な波には、オフショアの風は必要不可欠です。
陸から海方向へ吹く風が、波のフェイスを整えてくれます。ひどいオンショア(海から陸方向へ吹く風)のときは、パドルアウトが難しくなります。
どうしてパドルアウトが大変になるの?
その理由は、オンショアの風がホワイトウォーターにとって追い風になるからです。
【関連記事】オフショアとオンショアの違い【サーフィンに風向きが大事な理由】
波の間隔
セットの間隔をチェックしましょう。間隔が狭ければ狭いほど、パドルアウトが難しくなります。
波に乗った後、ピークに戻るまでにどれくらいの波を超えていく必要があるのか陸からイメージして見ましょう。
カレントを確認
波を待っているときに気をつけたいのが、カレント(離岸流)です。カレント(離岸流)の探し方は、こちらの動画が参考になります。
上級者の場合、カレントをパドルアウトに有効活用できます。上級者サーファーが、どこからパドルアウトを始めるか観察して見ましょう。
波待ちのやり方
ここからは、実際に海に入水した後の波の見方についてです。波待ちで一番重要なのは、『自分の位置』を把握することです。
気をつけることは?
特に気をつけるべきなのは、沖から来るサーファーです。他のサーファーがすでに波に乗っている場合は、進路を譲る必要があります。
間違ってもドロップイン(他のサーファーが乗っている波に割り込むこと)しないようにしましょう。
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沖に目を向ける
波待ちが始まったら、沖に意識をおいてください。大きいセットが入って来た場合、それに連動して動く必要が出て来ます。
すぐにパドルができるよう、準備をしておきましょう。
自分と他のサーファーの位置関係を把握する
先述したように、他のサーファーとの位置関係を常に把握するようにしましょう。そうすることで、沖から来るサーファーに対して、進路を譲る準備ができます。
他のサーファーが波に乗ったらどうすればいいの?
他のサーファーが波に乗ったのを確認したら、邪魔にならない場所までパドルしてください。
同様に自分が波に乗った時のこともイメージしてください。自分が乗れる波が来たら、進行方向になる場所にいるサーファーに、必ず目を向けましょう。
初心者のときは、サーフボードを思ったようにコントロールするのは難しいはずです。
サーフボードのコントロールにまだ自信がない場合は、セカンドピークで波を待つようにしましょう。
まとめ
サーフィンができない波で練習をしても、なかなか上達には繋がりません。
正しい波を選ぶことができるようになれば、目の前にあった上達の壁が開けるはずです。
波の選び方を理解したら、次のステップは『テイクオフのコツ』を学ぶことです。正しい知識を得て、サーフィンの練習を続ければ必ず上達できます。
また、正しい波待ちをすることで、サーフィン中の事故を減らすことができます。サーフィンも、安全が第一です。
事故のないよう、波乗りを楽しみましょう!