サーフィンが出来るかわからない微妙な波が、目の前にあったとします。
- もう少し上げてきたらもしかしたら・・・
- あそこの切れ目からならなんとか・・・・
- ダンパー気味だけど少しだけなら走れそう・・・
心のどこかで完璧な波を求めているため、微妙なコンディションに対する準備ができていないのです。
そのような状況の時は、迷わずに海に入るべきです。
それができるサーファーは、確実に誰よりも早く上達していきます。
悪い波のコンディションから学べることもある
どんなに微妙なコンディションでも、必ず何かを学ぶことができます。見ていたらわかりますが、上級者はどんなに微妙な波でも、素晴らしいパフォーマンスができるのです。
どうやったらそうなれる?
そのようなレベルの高い上級者になれた理由は、選り好みせずに様々な波で練習を重ねてきた結果です。
悪い波でも楽しみながらサーフィンができれば、もっともっと上手くなれるのです。
いい波だけ選んで練習をしていたらどうなる?
波乗りができない理由を探して、微妙なコンディションを避け続けるサーファーは、永遠にそのレベルに到達できません。
完璧な波を追い求めて、微妙なコンディションを避けているサーファーは、気がつかないうちにどんどん技術が落ちていくのです。
サーフィンの練習はどんな波でも可能
『できないかもしれないけど、入ってみよう』という気持ちでいることで、上達の速度は確実に早くなります。
長く乗れる波じゃないと入りたくない・・・
仮に全ての波がダンパーだったとしても、入るべきです。
100回のダンパーでも、100回のテイクオフができます。
100回のボトムターンと、無理やり100回、ダンパーになる波に当て込むことができれば、その経験は大きな『糧』になるのです。
入らなかったら何も学べない。
その間にYoutubeの動画で完璧な波を見てばかりいるサーファーは、その経験を『逃すこと』になります。
数年後、二人のサーファーの技術の差は、火を見るよりも明らかなのです。
入水した後の心構えは?
海に入った後も同じです。
『波が悪いからサーフィンができない』と波待ちするよりも、『悪い波で何を学べるか考え、真剣に取り組んだサーファー』の方が、必ず良い結果を得られます。
それは、絶対に不動な、真実なのです。
どんな波でもサーフィンを楽しむことができる
経験を重ねれば重ねるほど、決断力に鈍りが出てきます。いい波にたくさん乗ってきたサーファーは、『微妙な波』に対する楽しみ方を忘れてしまいがちだからです。
そうするとどうなる?
そのような心構えでいると、
- こんな波ではサーフィンできない
- 波が悪いから上手く乗れない
- 波に力がないからターンもできない
- 波が悪いから前より調子が悪い
と、文句ばかり出てきてしまいます。
それでは、成長が止まってしまったのと同じことです。
見た目も小さいし、時間の無駄になりそう・・・
いざ海に入ってみると、『思ったよりも良かったし、楽しかった』ということは多々あります。外から見たときは小さくて、全く乗れなさそうな波だったとしてもです。
僕たちサーファーは、一回の完璧なターンだけでも笑顔になるべきなのです。どんな時でも、ファンサーフの気持ちを忘れてはいけません。
完璧な波だけを追い求めたらどうなる?
もしも完璧な波でしか笑顔になれないサーファーになってしまったら、一年のうちほとんどを、笑うことを忘れた『しかめっ面サーファー』として過ごすことになります。
それでは、波乗りが楽しくなくなってしまいます。
『どんな波でも楽しんでサーフィンをすること』
その気持ちを忘れずにいることが、上達を止めないために、とても大事なことなのです。
まとめ
悪いコンディションの波でも楽しむことができれば、サーフィンは100倍面白くなります。
ダンパーであっても、オンショアであっても、学べることはたくさんあるからです。
- 波に乗れなくてもいい
- パドルだけでもできれば
- 一回だけでもターンができれば
- 一回だけでも完璧なテイクオフができれば
このような気持ちでいるサーファーは、みるみる上達していきます。
波に完璧を求める気持ちは、心の片隅に置いておきましょう。
目の前にある、与えられた波を全力で楽しむのです。
それこそがサーフィン上達の一番の秘訣であり、『ファンサーフ』の掟なのです。