今回の記事は、『レイバックターンについて』です。
『レイバックターン』とは、こちらのようなターンのことを指します。
今回の記事作成にあたり参考にした動画は、こちらになります。
一番重要なポイントは?
動画内でも述べられていますが、レイバックターンにおける『目線の動き』を理解することがとても重要です。
通常のターンであれば進行方向に向けて目線のリードを行いますが、『レイバックターン』は目線を向ける先に大きな違いがあります(詳しくは記事中盤で)。
それは同時に、上半身の動きにも大きな違いがあることを意味します。
レイバックとは何か
レイバックターンを英語にすると、『Lay back』です。直訳すると、『後ろに寝そべる』です。
簡単に説明するとどんなターン?
スピードと波の力を利用して、背中側に倒れこみながら後ろ足を蹴り込み、スプレーを飛ばしながらボードを動かす技術のことです。
体をひねった反動を利用して、サーフボードを『無理やり』ねじ込んでいく、究極に格好いいターンです。
通常のターンとレイバックの目線の違い
それでは先ほどの参考動画から、二つのターンの『目線と首の動きの違い』について着目していきます。
まず最初はこちらの写真をご覧ください。こちらのターンは、通常のトップターンになります。目線が進行方向に向いているのが、わかるはずです。
レイバックの場合は?
続いては、レイバックを行なっているときの目線の動きです。進行方向に対して逆側の後ろ足に向かって、目線が動いているのがわかります。
このように、レイバックと通常のターンには、目線の動きから大きな違いがあります。この目線の動きの違いをしっかりと理解することは、レイバックターン習得に必ず役立ちます。
簡単に説明すると?
目線の動きは、首の動きと肩の動きに連動していきます。
目線の動きが逆を向くということは、上半身の使い方が『通常のターン』と全く別物だということになるのです。
レイバックターンをする際の上半身の使い方
上の画像を見ると、『レイバックターン』はある一定の場所で、回転する動作が『止まっている』のがわかるはずです。
通常のターンと全く違う・・・
この動きは、サッカーや格闘技のキックに非常に似ています。試しに、サッカーのキックをするときの動作を行なってみてください。
上半身の使い方が、サーフィンの通常のターンと全く違うのがわかるはずです。レイバックターンの上半身の使い方に近いのは、その『動き』です。
どういう意味?
レイバックターンの際は、『蹴る側力のインパクト』を強めるために、上半身を使っています。
レイバックターンでは『キック』をする時のように上半身を使い、体のひねりを利用して脚に『力』を発生させているのです。
レイバックの手順とコツ
ここからは別の動画を参考にしながら、レイバックターンの手順を説明していきます。
参考にする動画はこちらです。圧倒的なパワーサーフィンで、力強いレイバックターンを見せているのは、タヒチ出身のサーファー、Michel Bourezです(レイバックのシーンは0:55秒から)。
スピードをとにかくつける
レイバックにおいてとにかく重要なのは、十分なスピードをつけることです。スピードがなければ、体を後ろ側に寝かせることは非常に難しくなります。
重心はやや前側にボトムターンを行う
スピードが減速しないボトムターンを行い、トップに向かっていきます。この時点ではまだ前足側に荷重がかかっているのが、動画からわかるはずです(動画内1:37付近)。
トップに登り始めたら後ろ足へ重心を移動
トップに向かって登り始めたら、後ろ足荷重に変わっていきます(動画内1:45付近)。
この時点で、サーフボードのレールを入れていきます。上半身をほぼ動かさない状態で、足の動きだけでサーフボードのレールを入れる動作を担っているのがわかります。
後ろ足を蹴り込む
この時点でレールが入っているのは、サーフボードテール側の半分になります(動画内1:59付近)。
サーフボードテール部分が沈んだ状態になれば、蹴り込む準備ができている状態です。
前足側の腕を上げて、後ろ足側の手で水面にタッチする
後ろ足でサーフボードを蹴りこむのと同時に、上半身が逆方向へ向かって動いていきます(動画内2:00付近)。腕を動かすことにより、より大きな反動を得ることができます。
これはサッカーのキックでイメージすればわかりやすいのですが、腕を動かさないでいては、ボールを遠くに飛ばすことはできません。
レイバックターンでも同様に、腕の力を利用する必要があるのです。
ターン中は目線の先が後ろ足へ
最初に説明したように、目線の先をしっかりと後ろ足側に固定するのが重要です。
どうして?
進行方向に目を向けてしまうと、肩も連動して動いてしまいます。そうなると、十分な力で後ろ足を蹴り込むことができなくなってしまうのです。
サーフボードが回りきったら体を起こす
サーフボードが止まったら、その慣性の力を利用して、上体を起こしているのがわかります。
スピードがないとどうなる?
スピードがついていない状態でレイバックの動作に入っても、蹴り込んだ後に体を起こすのが難しくなります。
また、サーファーに十分な腹筋がなければ、そのままワイプアウトしてしまうのです。
まとめ
今回のレイバックの特集は、自分自身の勉強の意味も込めて研究しました。
皆さんは華麗なレイバックができますか?
原理が頭でわかっていても、実際に成功させるのが難しいのが、サーフィンなのです。
自分自身はまだまだなので、これからも練習を続けていきます。
基本的に自分はデッキパッドをつけない派なのですが、限界まで蹴り込んだレイバックをしたい方は、つけてみてもいいのかもしれません。