今回の記事は、『ツインフィンのフィッシュでチューブを抜けられるのかどうか』について考えていきます。
まず最初に見て欲しい動画は、こちらです(サーファーはハリソンローチ)。
レールはやや薄めですが、クラッシックな形状のフィッシュで、しっかりとチューブメイクしているのがわかるはずです。動画内では、レールを一度もグラブしていません。無理をしてメイクしている感が、全く感じられないのです。
一体全体、なにをどう工夫したら『フィッシュ系のサーフボード』で『チューブメイク』ができるのでしょうか?
【着目点】今回は、フィッシュでチューブをメイクする確率を1%でもあげられるように『足の位置』に注目して、考えていきたいと思います。
フィッシュでチューブをメイクするコツ
後ろ足側のレールをしっかりとホールドする
動画内で特に注目したいのが、後ろ足の置き方です。そこに着目して、何回も繰り返し視聴してみてください。
後ろ足の置き方?
着目したいのが、つま先の位置です。サーフボードのセンターよりレール側に非常に近い位置にあるのがわかるはずです(1:00付近)。ストリンガー上に、後ろ足のかかとが置かれています。
どうしてその必要があるの?
フォアハンド側のチューブをメイクしようとした場合、つま先側のレールをがっちりとホールドする必要があります。それができないと、レールごと波に持っていかれてしまうからです。
特にフィッシュタイプのサーフボードは、テールがほかのサーフボードに比べてとても広いです。
簡単に説明すると?
チューブに入ったときにテールが広いサーフボードだと、いつにも増して『すくい上げられてしまう』のです。
自分の場合は、99%の確率ですくい上げられてワイプアウトするのですが、これは単純にレールの入り方が甘いからだと考えることができます。
サーフボードのテールが広くなればなるほど、後ろ足のつま先側に一層の荷重が必要になるということなのです(フォアハンド側のチューブの場合)。
後ろ足のつま先を外側に向ける
動画内で、後ろ足のつまさきがややテール側に向いているのがわかります。
どういうこと?
サーフボードをホールドする際もきれいな内股になっていますが、つま先が外側を向いているのです。
後ろ足のつま先をテール側にむけたらどうなるの?
そうすることにより、さらにレールを波側にしっかりとホールドできているのがわかります。
僕自身は後ろ足のつま先が常に前側を向いており、ここからも『間違った形でバレル内にエントリーしている』のがわかります。そういったことが理由でポジションをキープできずに、波に巻き上げられてしまうのです。
他に気をつける点は?
動画内で注目して欲しいのが、足の位置が常に同じ場所に置かれていることです。これは、チューブをメイクするのに『足の位置』が非常に重要であることを示しています。
まとめ
クラッシックなフィッシュ系のサーフボードでチューブをメイクすること。これは、僕自身が今目標にしていることでもあります。
『ピンテールでバレルに入りやすい板を使えばいい』のは紛れも無い事実ですが、あえてフィッシュで挑戦することも波乗りの楽しさの1つだと言えます(予算的にも)。
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そんな感覚に似た自己満足な美学が、波乗りの世界にも存在しているような気がするのです。
あなたにとってのチューブメイクは、どんなものでしょうか?