サーフボードは、真っ二つに折れてしまうことがあります。
そのほとんどが、波の衝撃によって起こります。
頭ぐらいの波で掘れてくれば、サーフボードを真っ二つにするのに十分な力があります。
『自分のサーフボードは大丈夫』と油断してはいけません。
友人が所有していたエポキシ製カーボンレールのサーフボードも、波によって見事に折れました。
折れたら直せないの?
真っ二つに折れてしまったサーフボードは、どんなに的確なリペアを施したとしても、元の性能を取り戻すのは難しくなります。
それに加えて、折れたサーフボードを目の当たりにしたら、サーファーの心までも見事に折れてしまうのです。
サーフボードが折れてしまう原因
サーフボードが折れてしまう最も大きな原因は、『波の衝撃を垂直方向で受けてしまう』ことです。
波に対してサーフボードが平行な状態であれば、折れてしまう可能性はほぼありません。
簡単に説明すると?
図で表すと以下のようになります。
イラスト内の左側のような状況になってしまうと、どんなに頑丈なサーフボードでも簡単に2つに割れてしまいます。
どうやったら折れないで済む?
サーフボードが折れないようにするためには、『板が波に対して垂直にならないようにする』必要があるのです。
この事実を知っているだけで、『いざという時のとっさの判断』に変化をもたらしてくれるはずです。
板が折れてしまう原因と対策
サーフボードが折れる危険性がもっとも高い状況とは、このようなときです。
- でかいセットをテイクオフしたがワイプアウト
- 次のセットが来たが、自分のサーフボードを手元に戻す時間がない
- 自分だけで潜る判断をする
- サーフボードが足に引っ張られ、波に対して垂直になってしまう
- サーフボードの真上に波が落ちる
- 折れる
と言った具合です。
どうやって対処したらいいの?
このような状況下でできることは、2つです。
急いでサーフボードを引きつけてダックダイブを行なう
やむおえない状況を除いては、ダックダイブをする事でサーフボードが折れてしまうのを防ぐことができます。
【注意】ダックダイブもできず、サーフボードもひきつける時間がない場合は、危険が少ない選択肢を選ぶ必要があります。
サーフボードを手元まで急いで引きつけ、潜る直前に波に対して平行方向に板を投げ出す
ダックダイブができないと判断した場合、サーフボードを横方向に投げ出すことで最悪の事態を防ぐことができます。
横方向に押し出すことで、サーフボードは波に対して平行になります。直撃を避けることができれば、サーフボードは折れません。
注意点は?
サーフボードをやむおえず投げ出す場合は、周りに誰もいないのが絶対条件です。
どうして?
通常は、サーフボードは手元から離さないのが鉄則です。
今回の記事の状況下は、波のサイズが非常に大きい場合になります。加えて、サーファーが周囲を確認する冷静な判断力を持っている必要があります。
混雑している場所で自分のサーフボードを手放すのは、他のサーファーに危害を加える可能性がある危険な行為です。どんな状況でも、周囲の確認を怠らないようにしてください。
まとめ
サーフボードが折れた時のショックが計り知れないのは、サーファーであれば容易に想像できるはずです。
僕らのような一般サーファーがサーフボードを失うということは、金銭的にも精神的にも大きな打撃になります。
そうはいっても、どうしても避けられない『不運』というのは起こりえることです。
- 大切なサーフボードが折れてしまった・・・
- いちばんのお気に入りだったのに・・・
それでも考え方によっては、本当のマジックボードは『不運』のあとにやってくるかもしれないのです。
大切なサーフボードが、次のステップへ突き進むための後押しをしてくれたのかもしれません。
どちらにしても、大切なサーフボードが真っ二つにならないよう、気をつけて波乗りしましょう。
どんな時も、安全第一で。