今回の記事は、ロングボードで行うステップとテイクオフの研究です。
今回は、
『ロングボードのノーズまで何歩で行くのか』
という点に着目します。
この点に着目することで、『ロングボードのテイクオフ』と『ノーズライド成功』への切り口が見えていきます。
歩数がノーズライドに関係あるの?
ロングボードの動画を繰り返し見ると分かりますが、ほとんどのサーファーが4歩でノーズまで到達しています。
- 2歩、ロングボード上でステップして、コンマ数秒停止して、最後の2歩でノーズまで行く
というのが、ハングテンやハングファイブを行うまでの一般的な流れなのです。
【備考】クロスステップの大まかなコツに関しては、過去の記事で特集しています。
気になる方は参考にしてみてください。
それではここから、詳しく解説していきます。
ノーズまでのステップは基本的に4歩
ロングボードの醍醐味といえば、ノーズで行うアクションです。
ハングテンやハングファイブを行うためには、サーフボード上を歩かなければなりません。上手い人はいとも簡単に美しいステップでノーズへと向かうのですが、実際にやってみるととにかく難しいのです。
ノーズに行くまでのステップが合わなかったり、ボードが走りすぎてしまったりと、ハングテン成功までの道のりは決して平坦ではありません。
ノーズライドが上手い人に何か共通する点はないの?
ここで着目したいのは、ほとんどのサーファーが基本的に、『4歩』でノーズまでステップするということです。まずはこちらの動画を見て確認してみましょう。
もちろん、4歩でノーズに行かないケースもありますが、基本的に『同じ動作』でノーズへ向かっているのが分かります。
『4歩』と言うよりも、『2歩+2歩』の動きです。
これも、『ノーズライドを成功させるヒント』だと言えます。
ロングボードでのテイクオフとポップアップの重要性
多少の差はあれど『4歩』でノーズに行ける場所にいるということは、ロングボードにおけるポップアップする場所の重要性を指し示しています。
簡単に説明すると?
ロングボードではテイクオフをする際に、4歩でノーズに行ける場所に立つのが大切だということです。
先述した、『2歩+2歩』と言う概念で考えてみます。
ロングボードを自在に操るサーファーは、ノーズから『2歩』、または『4歩』の場所を基準としてサーフィンをしていると言うことになります。
どういうこと?
例えばポップアップするときに、3歩でノーズに行ける場所に立つこともできます。
こうなると、ショートボードでいうと『前足荷重』をしている状態になり、自分の場合はサーフボードが走りすぎてしまうのです。
板が走りすぎたらダメなの?
ノーズに行くためには、ロングボードを波のポケットにキープするのが重要です。サーフボードが走りすぎてパワーゾーンから離れてしまうと、ノーズに行く難易度が上がります。
技術力がない自分のようなサーファーであればあるほど、『波』と『スピード』の助けがなければ、ノーズに行くのは至難の業です。だからこそ、ポケットに入ることが重要なのです。
それに加えて、3歩でノーズに行ける場所にいると、本来の歩幅でノーズに向かえなくなります。ハングファイブを行おうとしても、本来の足とは違う方が前に出てしまうのです。
常に同じ歩数をキープできる場所にポップアップするのが大事・・
ハングテンを実行するまでの、基本的な流れはこのようになります。
ハングテンまでの流れ
- 4歩でノーズに行ける場所にポップアップする
- 波のポケットにしっかり入る
- スピードが出る
- トップに少し上がる
- ノーズへ向かう
- ハングファイブやハングテンを行う
この流れの一番最初のステップである、『4歩でノーズに行ける場所にポップアップする』ことに、ハングテンへの切り口が隠されていると言っても良いのかもしれません。
まとめ
クロスステップを意識するようになると、ロングボードがさらに楽しくなっていきます。
上手いロングボーダーのステップには美しさが宿り、一流のダンスを見ているかのような気持ちになるのです。
こちらの動画では、6歩でノーズに行くシーンが収録されています。
サーファーは、『Beau Young』です。二度のASPロングボードチャンピョンに輝いたサーファーです。
この動画内で、彼はこう言っています。
『あなたの究極なゴールは、サーフボード全体を、あなたが思い描いた通りの、できるだけ多くのステップや少ないステップで歩けるようになること(意訳)』
””Your ultimate goal is to be able to walk all over the board taking as many or as little steps as you wish. Beau Young””
この言葉にこそ、ロングボードの難しさと楽しさが、隠れているように思えます。
自分はまだまだ下手くそですが、思い描いた歩数でノーズへ行けるように、ロングボードについて更に研究していこうと思います。