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【ミッドレングス・ファンボードでのテイクオフ】長めなサーフボードでテイクオフする秘訣5選。初心者必見

サーフボードには数多くの種類があり、『それぞれの板の種類に適したテイクオフのコツ』があります。

ファンボード(ミッドレングス)などの長めのサーフボードに乗っているのに、『ショートボードのテイクオフのコツ』を学んでも、なかなか理解ができないのは当然のことなのです。

簡単に説明すると?

まずは、サーフボードの形を思い浮かべてみてください。

ショートボードとファンボードでは、ノーズの形が違うのがわかるはずです(下イラスト)。

ショートとファンボードではテイクオフのやり方が違う

この形のちがいは、『サーフボード先端の浮力』を変える要因になります。そうすると、『テイクオフのコツ』にも違いが出てくるものなのです。

今回の記事では、初心者が選ぶことが多い、ボリュームのある板に適したテイクオフのコツ特集です。

テイクオフの基本中の基本。まずは姿勢を再確認

本題に入る前に、テイクオフの基本中の基本である、姿勢について書きたいと思います。

初心者の方の多くが、テイクオフの前段階でつまずいています。

どういうこと?

完全に間違った姿勢で、テイクオフをしようとしているのです。どんなにコツを学んでも、基本が間違っていては成功しません。

このような格好で、テイクオフをしようとしていませんか?

サーフボードのノーズが上がりすぎ・・・

このような姿勢でパドリングをしても、テイクオフは絶対に成功できないのです。

前側(ノーズ)にボリュームが多い初心者向けのサーフボードであれば、なおさらです。

初心者によくあるパドリングの間違った姿勢

多くの初心者が、知らず知らずのうちにこの姿勢になっています。中級者以上のサーファーが簡単に初心者を見分けられるのは、そんな理由からです。

まさか自分がこんな・・・

と思っている方は、ぜひ誰かに自分のサーフィンの動画を撮ってもらいましょう。

どのようにパドルすればいいの?

サーフボードと自分の重心を、しっかりと合わせるのが重要です(やり方は次の項で説明します)。

【おすすめのサーフィン・テイクオフ動画はこちら】

ファンボードとロングボードでのテイクオフのコツ

ノーズは水面ギリギリにつくぐらいにする【重心はサーフボード前方へ】

ここまで読み進めていただいて、『テイクオフの間違った姿勢』については理解していただけたと思います。

多くの初心者の方が間違った姿勢で、『ショートボード・テイクオフのコツ』を実践しているのです。それでは、上手くできるはずがありません。

どうして?

マウンテンバイクで山を登るのがゴールなのに、『F1ドライバーが実践するコーナーを攻める技術』を学んでいるようなものだからです。

ロングボードやファンボードの場合、ノーズ(サーフボード先端)は水面ギリギリにあるのが基本です。

具体的にどうやって?

まずは、こちらの動画をご覧ください。

どの部分を見たらいいの?

ノーズが水面ギリギリにある状態で、テイクオフしているのが良くわかるはずです。それと同時に、サーファーの頭の位置に注目してみてください。

状況に応じて、上体を起こしたり、顎をサーフボードにつけるぐらい近づけたりしているのがわかりますか?

どうしてそんなことをする必要があるの?

ロングボードやファンボードの場合は特に、重心をしっかりとサーフボード前方にかける必要があります(理由:ロッカーが少なくノーズ側にボリュームがあるものが多いから)。

だからこそ、頭や上半身をしっかり使って、サーフボードと自分の重心を微調整する必要があるのです。

ノーズと水面はどれくらい離すの?

ノーズは水面ギリギリで、その距離は多くても『握り拳一個分』だと考えてください。

頭の動きで重心をコントロールしよう

  • 前側に重心がかかりすぎてパーリングしてしまう

※パーリング:前のめりでノーズが刺さりワイプアウトしてしまうこと

パーリングはテイクオフ成功の目前にいる証拠

これは、多くの中級者サーファーが、ときおりやってしまうミスの一つです(自分自身もです)。

前のめりになってしまうテイクオフの失敗は、形としては『いい失敗』です。

パーリングはしたくない・・・

どうして?

その理由は単純で、パーリングするのは『重心が前にかかっている証拠』だからです。

ショートボードとは違い、ロングボードやファンボードにはたくさんの浮力がノーズ側にあります。

だからこそ、『前のめりになるぐらいの方がテイクオフの成功率が上がる』のです。

そうしないとどうなる?

後ろに重心がかかっていると、ほとんどの確率で波に追い越されてしまいます。

先程見ていただいた動画のように、パーリングする直前に頭を上げて上体をおこせば、ノーズが水中に刺さるのを避けられます。

後ろ側から波に追い越されてしまう・・・

その逆にノーズを抑えきれなかった場合は、すばやく頭を低く下げてみてください。

頭を下げてあげることで、重心が前側にわずかに移動し、サーフボードを走らせることができます。

テイクオフのテクニックの一つの『あごをサーフボードにつける』のは、そういった理由からです。

目線を高くする

ロングボードやミッドレングスは、早めの動作が基本です。

テイクオフの際は、目線を高くするようにしましょう。

サーフボードばかり見てしまう・・・

パドリング中にサーフボードを見つめるのは、テイクオフに失敗する大きな原因の1つになります。

目線を高くし進行方向へ、少なくとも3メートル以上離れた場所を見るようにしてください。

そうすることで、テイクオフ直後のワイプアウトを未然に防ぐことができます。

前足でふんふん踏みつけない

初心者の多くは、見よう見まねで上級者の真似をしようとするものです。

それ自体は悪くはないのですが、乗っているサーフボードが違うことを理解する必要があります。

例えばどんなふうに?

ときおり初心者で見かけられるのが、テイクオフした直後にファンボードなのに前足で『フンフン』しようとしてしまうものです。

この動作はロングボードやファンボードでは、ほとんど『無意味』です。

どうして?

ある程度のボリュームがあるサーフボードであれば、前足でふんふんしなくても勝手に走り出してくれるからです。

無意味に力んでしまうと、テイクオフ直後にワイプアウトしてしまう原因になります。

サーフボードの上でジタバタせず、肩の力を抜いてリラックスしてみましょう。

がに股にならないよう内股気味の自然なスタンスで

テイクオフ直後にガニ股にならないように気をつけよう

テイクオフ直後にガニ股になると、バランスを崩す原因になります。

できるかぎりリラックスし、ガニ股にならないようにしましょう。テイクオフ直後は、慣れるまでしっかりと重心を落とすのが大切です。

どうやったらそれができる?

後ろの膝をしっかりとたたみ重心を落とすことで、バランスをしっかりと取ることができます。

テイクオフ直後は肩の力を抜いてリラックスしよう

まとめ

テイクオフは、上級者や中級者でも失敗することがあります。そこからわかるのは、『テイクオフをマスターする』のは簡単なことではないということです。

何回も海に通いつづけることで、本当にすこしずつですが『テイクオフの成功率』は上がっていきます。

テイクオフの技術は進歩がなかなか見えないので、やめたくなる時もあるかもしれません。

それでも海に通いつづけるひとだけが、その先の景色を見ることができるのです。

そのためにできることは、たったひとつです。

やめずに、ただただ無我夢中に、海に通いつづけるのです。

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