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サーフィン用フィンを発明したトムブレイクの人生

トムブレイクは、20世紀を代表するサーファー、ウォーターマンのひとり。1902年3月8日アメリカ・ウィスコンシン州で誕生します。
トムが生まれてから十一ヶ月後、母親が結核で亡くなってしまいます。妻を失った悲しみにうちひしがれたトムの父親は、その後17年間の子育てを親族に任せてしまいます。
1919年、トムは貨物列車に飛び乗り孤独と空腹と戦いながら、ニューヨーク、フロリダ、カリフォルニアを転々とします。
1922年、カリフォルニアに移り住みライフガードとして仕事をしながら、水泳のトレーニングとレースに励みました。
もともとウォーターマンとしての素質を持ち合わせていたトムは、一年ほどのトレーニングでワールドクラスのスイマーたちと対等に渡り合えるようになります。

サーフィンの魅力に引き込まれていったトムブレイク

カリフォルニア・サンタモニカの水泳クラブで働いていたある日、倉庫で眠っていた古いサーフボードを見つけます。
すぐにパドルアウトしてサーフィンに挑戦したトムは、『サーフィンの魅力』にのめり込んでいきます。

夢中になれるものを見つけた時、向かう先は・・

同年にハワイでサーフトリップをし、暖かい海でのサーフィンを経験したトムは、その後30年間、毎年ハワイに通い続けました。

『内部が空洞になっているサーフボード』を開発

当時のサーフボードは、木製。40kgから70kgに至るものもありました。ハワイにある16ftのロングボードの重さは90kgもあったそうです。
トムは1926年、世界で初となる『内部が空洞になっているサーフボード』を開発します。

もっと軽いサーフボードは作れなかったの?

軽量化と強度をあげることにも成功したサーフボードは、サーフレスキュー用のパドルボードにも応用され、瞬く間に世界中に広がりました(参考元URL http://surfboardline.com/tom-blake/

 トムブレイクの功績

トムブレイクは、1928年にカリフォルニアで開催されたサーフィンコンペティションで、見事優勝を果たします。その他の功績は以下の通りです。
1922 『10マイルオープン』で水泳世界記録を樹立
1926 マリブポイントで世界で初めてサーフィンをする
1926 内部が空洞になっているサーフボードを開発
1928 空洞化したパドルボードの開発にも成功
1929 カメラ用の防水ハウジングの開発に成功
1931 セイルボードの開発
1931 商業的にサーフボードを製作、サーフボードで初めて特許を取得する
1932 『カリフォルニアパドルボードレース』で優勝
1935 サーフボードのフィンを発明
その後も数々の功績を残したトムブレイク、1992年、92歳で亡くなりました。

まとめ

カメラ用防水ハウジングや、サーフボードのフィンの開発にも取り組んでいたトムブレイク、『海とサーフィン』に心から夢中になったからこそできたことだと思います。

開発したレスキュー用のパドルボードがたくさんの命を救い、自身も『海と生きる人生』を全うしたトムブレイク。

今こうしてサーフィンを楽しんでいる自分がいるのも、先人たちのサーフィンに対する情熱があったからこそだと実感しました。

100年後や200年後もサーフィンを楽しむことができるように、僕たちサーファーが今できることは何でしょうか。

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