ローカルとビジターがサーフィンを一緒に楽しむためにできることは、すごく簡単です。
それは、『ローカルサーファーがビジターサーファーに挨拶する』というものです。
ローカルサーファーがビジターサーファーに挨拶をするようになると、サーフスポット全体の雰囲気が非常に良くなります。
サーフィンの世界には、『ローカル』という言葉があります。いわゆる、サーフスポットの地元のサーファーのことです。縄張り意識が強い一部のローカルサーファーは、ビジターに対してひどい態度をとったりすることがあります。
一部のローカルサーファーは『挨拶』に対して、過敏なまでに反応します。
『お前誰だよ、挨拶ぐらいしろよ』
『ビジターのくせに挨拶もできねえのか』
『よそ者の分際で調子にのるな』
などと、ローカルであることを盾に『ビジター』のマナーを徹底攻撃するのです。このようなことを言うローカルに限って、挨拶をしても返事をしない人がとても多いです。
皆さんも一度は、挨拶をして完全に無視された経験があると思います。
ビジターサーファーが頭を下げたり挨拶をしても、基本は無視。『お前誰だよ、知らねえな』と、目で返事を返して来ます。
挨拶の返事ができないローカルに遭遇すると、ビジターサーファーはとても嫌な思いをします。そして次第に、他のサーファーに対しても挨拶をするのを辞めてしまうのです。
元々はローカルが作り上げた『挨拶しにくい雰囲気』なのに、その中でビジターが挨拶をしなければ文句を言い始める。
それでは、筋が通っていません。
普通のローカルサーファーは、ビジターに自分からも挨拶します。
それだけでサーフスポットの雰囲気が良くなるのを、知っているからです。ローカルとビジターが一緒に楽しんでいる空気感こそが、『サーフィン』です。
ローカルがビジターに挨拶するようになると、全てが変わります。
ローカルの挨拶1つでサーフィンが楽しく平和になる理由
ビジターサーファーの緊張がなくなる
挨拶は、されるのを待つものではありません。
それが、ローカルスポットだったとしても同じことです。気がついたら挨拶をする、それが本来のあるべき姿です。
ローカルはビジターに対して、積極的に挨拶をするべきです。そうすると自然と、サーフスポットがいい雰囲気になっていきます。
ローカルが挨拶をするとどうなるの?
ビジターサーファーの緊張が解けて、安心してサーフィンをすることができるようになります。ローカルサーファーの器の広さに、ビジターは感謝するようになります。
そう行った雰囲気でサーフィンをする心地よさを、ぼくたちは知っているはずです。
サーフスポットから追い出されるべきなのは、『ルールを守っているビジター』ではありません。きちんとルールを守っているサーファーなのであれば、どこでもサーフィンをする権利があります。
本来であれば、サーフスポットの雰囲気や秩序を壊す、ローカルこそ海から上がるべき存在です。
ルール無視をする人が少なくなる
挨拶をしてもらったビジターは、ローカルに対して『尊敬の念』を抱きます。そうすると自然と、サーフスポット全体の雰囲気が良くなります。
いい雰囲気のサーフスポットでは、不思議とルール違反をするサーファーが少なくなります。
どうしてルールを守れるようになるの?
その理由は、『波を譲る気持ちの余裕』が持てるようになるからです。
挨拶を無視するようなローカルがいるサーフスポットだと、そうはなりません。無視されたり、ローカルにけんか腰で来られたビジターも怒りを覚えからです。
そうなると、どちらとも『けんかをするように波を取り合う』ことになります。
ローカルの挨拶ひとつで、それを防ぐことができるのです。
サーフィンを純粋に楽しめる
サーフスポットの雰囲気がいいと、サーフィンを純粋に楽しむことができるようになります。自然と笑顔になれるサーフィンです。
『ふざけてサーフィンしてんじゃねえよ』と言う人も、中にはいます。
サーフィン中は笑ったらダメなの?
笑顔や和気あいあいとした雰囲気の中でも、真剣にサーフィンはできます。
眉間にしわを寄せてサーフィンをすることが『真剣』であると思っているのなら、それは大きな間違いです。
まとめ
サーフィンのローカルの文化や権利は、時として間違った方向へ働きます。ローカルだから偉いんだと、勘違いする人が出てくるのです。
ビジターサーファーを『よそもの扱い』し、舌打ちをしたり挨拶を無視するローカルは、海から上がって家に帰るべきです。
ルールを守ってるビジターサーファーは、臆することはありません。
強い縄張り意識があり『よそもの』を拒むローカルサーファーは、『井の中の蛙』です。
もしかしたら、そのカエルは『奪われて自分の居場所がなくなる』ことに、ただ怯えているだけなのかもしれません。
でも、海は井戸ではありません。分ければ、必ず余ります。
『よそもの』に挨拶ができる、海の男や女になりましょう。そうしたら、サーフィンはもっともっと楽しくなるはずです。
少なくとも僕は、そうだと信じています。