初めてのサーフトリップ先に行く前に、誰もが気になることがひとつあります。
それは目的地であるサーフスポットに、『どんなローカルサーファーがいるのか』ということです。
サーフトリップに行く前に、『ローカル 宮崎』、『ローカル 北海道』と検索したことがある人も多いはずです。
そのように調べる理由は簡単で、どの地域にサーフトリップに行っても、『楽しく平和にサーフィンがしたい』と思っているからです。
結局のところ、どんなサーフスポットであったとしても、『実際に行ってみる』まではローカルの実情はわかりません。
だれかが追い出されたサーフスポットであっても、日によっては違う雰囲気かもしれないのです。
悪い噂を耳にしたし・・。
誰かから悪いローカルサーファーがいると聞いたとしても同じです。
自分の目で見て肌で感じる以外、その場所のサーフスポットやローカルサーファーを知る方法はありません。
もちろん、明らかに変な特徴があるサーフスポットもあります。
でもほとんどの場合、その日に一緒に入るサーファーたち次第で、サーフスポットの実情は変わってくるものなのです。
各地域ごとのローカルサーファー事情
どんなサーファーであっても、ローカルの人たちにけげんな顔をされて迎えられたら嫌なものです。
ニュージーランドの知り合いは、日本にサーフトリップに行った時に水をかけられたそうです(その人はルールをしっかり守るサーファーです)。
ルールを守っているにも関わらず、そんなことをしてくるサーファーがいるサーフスポットには、だれもいきたくありません。
もちろん、僕もです。
そのあとなにが起こる?
その話を聞いたニュージーランドの仲間は、日本に行ってもその地域に行くことはないと思います。
もしかしたら、日本自体に訪れることもないかもしれません。水をかけたサーファー本人からしたら、万々歳なのでしょう。
でも、これはとても悲しいことです。
そんなような事象は、世界のどこかで毎日起こっています。心が小さなサーファーが、自分より立場が弱い人間に噛み付いているのです。
悪いことをしたのはローカルサーファーではなくひとりの悪い人間だけ
サーフスポットは、変なサーファーがたったひとりいるだけで、雰囲気全てが変わっていきます。
和気あいあいとみんなで波乗りをしていたのに、たったひとりのヘンテコなサーファーが来てから、雰囲気はがわりと変わってしまった
そんな経験を、皆さんもしたことがあるはずです。
先程例に挙げた、ローカルサーファーに水をかけられた件も同じです。
なにが言いたいの?
恐ろしいことに、それだけでそのサーフスポットの全てを印象付けてしまうのです。日本のローカルはこうだったと、海外で語られていくのです。
でもよく考えてみると、それはひとりのサーファーが原因で起きたことにすぎません。
それを踏まえた上で、サーフスポットの事情を判断する必要があるのです。
各地域のローカルサーファーについて調べる前に考えたいこと
他のことに例えてみます。
ものすごいいい旅館に、休みを利用して泊まりに行ったとします。迎え入れてくれた従業員が、ものすごく悪い態度で、水をかけてきました。
そんなとき、あなたはどう思うでしょうか?
二度と戻ってこない。
水をかけてきたのは従業員であって、旅館自体ではない。だから、僕はこの旅館が大好きだ。
そんなふうに思うひとは、ひとりもいないはずです。
みんな家に帰ったら、『最低の旅館だった』と周りの仲間に伝えるはずです。
それは、サーフスポットでも同じことが言えるのです。
悪いローカルサーファーの話を聞いたとしても、『悪いローカルだらけのサーフスポット』と決め付けるのは良くありません。
悪い行動をしたのは、たったひとりのローカルだからです。
もしかしたらその人以外のローカルサーファーは、ものすごくフレンドリーでウェルカムかもしれないからです。
ローカルサーファーとひとくくりにするのではなく、悪いことをした相手をひとりの人間としてみる必要があります。
ローカルというグループではなく、ひとりの人間を見るのです。
それこそが、地域のローカルサーファーの実情を調べる前に、考えたいことなのです。