あともうちょっとパドルが速ければ・・・。
サーフィンをした経験があれば、この気持ちは誰もが持った事があるはずです。
一生懸命パドルをしているのに波においていかれてしまう・・・。
どうしてあの人だけあんなに波にのれるんだろう・・・。
パドリングが速ければ、テイクオフの成功率が確実に上昇します。
パドリングを速くするのに有効で簡単な方法が1つあります。初心者から中級者まで誰もが1分で実践できる簡単なものです。
その方法とは、『いつものポジションより5cm前側で、5cm頭を高く上げてパドリングする』だけです。
この方法は、ニュージーランドのナショナルチャンピョンにも選ばれた事がある方から教えてもらいました。
これを実践するだけで、今まで乗れなかった波に乗れるようになるはずです。ぜひ一度、試して見てください。
前側(ノーズ側)に5cm移動して頭を5cm高く上げる
なぜ、いつものポジションよりも前側に移動する必要があるのでしょうか。
その理由は簡単です。パドリングは前側に荷重があったほうが確実に速いからです。前側に移動すると、サーフボードの前方向に体重がかかります。
ノーズが沈んでしまうのでは?
重要なのは、ノーズが沈むギリギリまで前側に荷重をかけることです。
最初に前側に5cm移動してください。もしもノーズが沈んでいたら、顔を反らして高く上げて見ましょう。そうすると、沈んでいたノーズが上がってきます。
体を反らして頭を高くするとどうなるの?
ノーズの沈み具合は、頭の高さ(体の反らし具合)で変わります。その理由は、体を反らして頭を上げることで、重心が後ろ側へ移動するからです。
体を反らしてパドリングができれば、たくさんの利点が出てきます。例えば、テイクオフをしている瞬間です。頭を少し下ろすだけで、サーフボード前側に大きく重心をずらす事ができます。
重心を前に移動すればサーフボードが波を降りていく?
波においていかれる直前に頭を下げて前側に重心をかければ、サーフボードはボトムに一気に降りてくれます。
速いパドリングができれば、ノーズがわずかに沈んでいてもスピードの上昇とともに浮かび上がってきます。
【参考になるウェブサイト】パドリング上達 あなたのパドルが速くなるWCT選手もやっている3つの方法
腕を水中に入れすぎない
腕全体が水中に入ってしまうと、パドリングの効率は著しく低下します。水中に入る腕は、肘の上から5cmまでで十分です。
頭の位置を高くすることと、どんな関係があるの?
頭を5cm高く上げる事で、『腕が水中に入りすぎてしまう事』を防げます。背筋を使って体を反らしながらパドリングを行うと、確実にスピードが速くなります。
脇のあたりまで腕を入れた状態でパドルをして見て、どちらが速く効率的か比べて見てください。
ケリー・スレーターのパドリングを動画で見てみると、違いが一目瞭然です。ケリーは頭を高く上げ、体を反らしてパドリングを行っているため、無駄に腕が水中に入っていません。
それでもダメならサーフボードを変えよう
上記した内容を試してもパドルのスピードが変わらない場合、サーフボードを選びなおす必要があります。
間違ったサーフボードでパドリングを行っていたら、改善の余地はありません。もしもあなたが上級者サーファーでないのであれば、『適正浮力』という言葉を忘れてください。
カタログ値だともっと小さいサーフボードが適正なんだけど・・・
『適正浮力』というのは、ごく一握りのサーファーが気にする必要がある数値です。一般レベルのサーファーであれば、浮力がありすぎるサーフボードに乗るべきです。
自分のレベルにあったサーフボードを選ぶことで、必ずパドリングのスピードが速くなります。
まとめ
サーフィンにおいてパドリングが速いことは、とても重要です。サーファーの誰もが一度は、『なんであの人はあんなに速くパドルができるのだろう』と感じたことがあるはずです。
パドリングが速ければ、みんなが乗れなかった波でもテイクオフができます。乗れた本数が増えると、サーフィンの上達が確実に早くなります。
パドルのスピードを上げて、たくさん波に乗りましょう。