シングルフィン全盛期の70年代を代表するサーファーの1人、リノアベリラ。
当時のサーファーには多くなかった、重心の低いサーフィンを得意としていました。
リノアベラのスピードは他のサーファーを寄せ付けず、コンテストのたびに人々を驚かせていたそうです。
リノアベリラ(RENO ABELLILLA)のサーフィン
1950年、ハワイのホノルルで誕生。4歳からサーフィンを始めますが、リノアベリラがまだ幼い頃に、父親が他界してしまいます。バーでの喧嘩が過熱し、射殺されてしまったそうです。
その後リノアベリラが、自分のサーフボードを手にしたのが11歳の時でした。
その後は?
それから5年後に、ハワイのマカハで行われたサーフコンテストで優勝し、立て続けに1966年、ハワイで行われた初のプロサーフィンコンテストでも勝利を収めます。
18歳でハワイのジュニアチャンピョンとなり、その後も活躍を続けました。
70年代中盤、ハワイのノースショアにおいて、リノアベリラの名は広く知れ渡ります。
サーフィンだけではなくシェイパーとしても超一流
リノアベリラは、ハワイのレジェンドシェイパーDick Brewerのもとで、『サーフボードの作り方』を学びました。
どんなサーフボードを作っていたの?
ライトニングボルトサーフボードとも提携し、シングルフィンが主流だった70年代前半に、『マルチフィンのデザイン』を経験します。
アベリラからインスピレーションを受けたと、マーク・リチャードも後に語っています(マークリチャードは、ツインフィンのサーフボードを用いて4度のワールドタイトルを獲得した人物です)。
マークリチャードが、リノアベリラについて語る動画はこちら。
動画の中でマークリチャードがこのように語っています。
『リノアベリラが、フィッシュのサーフボードのディメンション(寸法)をくれたんだ。家に帰って、そのディメンションを元にサーフボードをシェイプしたよ。見た目は現在のフィッシュ系のサーフボードと、極似していた。』
まさに『サーフィンの歴史が動いた瞬間』です。
リノアベリラがサーフボードのディメンションを渡していなければ、サーフィンの歴史は違うものになっていたでしょう。
マークリチャードが、リノアベリラのサーフボードに乗る動画はこちらになります。
リノアベリラの現在(2017)
2017年のリノアベリラ、サーフボードシェイパーとして現役で活躍しています。
70年代のサーフボードのレプリカも、シェイプしてくれるようです。気になる方はリノアベリラのホームページをチェックして見てください。
RENO ABELLIRA HAWAII SURF DESIGN
記事参考元URL(http://surfboardline.com/reno-abellira/)