ゴープロなら、サーフィンなどのアクションスポーツを水中から撮影することができます。
画質も十分綺麗で、よほど引き伸ばしてプリントしない限り問題に感じません。Goproでも、一眼レフでも水中撮影の注意点は同じです。
備考)今回の記事で使用している写真は全て、『オリンパスOMーD EM10MarkⅡ』で撮影されたものです。
水中撮影は危険が伴います。それはカメラの種類に問わず、水中撮影に共通して言えることです。
特に気をつけたいことは何?
ゴープロを使用して撮影する場合も同様で、注意が必要なシーンと遭遇します。撮影時の注意点は、大きく分けると2つです。
- サーファーに怪我をさせないこと
- 自分自身が怪我をしないこと
当たり前のことですが、この2つを守るために徹底しなければなりません。
水中撮影の注意点
進路を妨害しない
サーファーの進路を妨害しないようにしましょう。
もしもあなたが足ひれをつけていなくて、サーフボードにしがみついて撮影しているのであれば尚更です。
どうして進路にいるのが危険なの?
進路にサーフボードがあると、サーファーにとってそれは凶器になり得ます。
それを認識した上で撮影に挑んでください。
ゴープロはレンズの性質上、ある程度サーファーに近づかないと撮影が難しいです。可能であれば、足ひれをつけて撮影することをお勧めします。
足ひれがあると安全?
足ひれのみであれば、瞬時に潜ってかわすことができます。そうすれば撮影される側にとっても、ストレスになりません。
泳力に自信がない方は、腕につけられる浮き輪を使用してください。片側だけでもつけておけば、立ち泳ぎがとても楽になります。
カレントが強い場所での撮影は避ける
カレントが強いサーフスポットの場合、間違った判断で命を落とす危険があります。
自分が今いる場所を常に把握して、泳ぎ続ける必要があります。危険を感じたらすぐに海から上がりましょう。
沖側に常に意識を集中させる
撮影中は、沖側に常に意識を集中させてください。サーファーが来た場合に避ける準備をしておくことと、ワイプアウトしないようにしましょう。
波が来たらどうすればいいの?
大きなセットが来たら、できる限り深く潜りましょう。
足がつったら冷静に対処する
水中撮影をすると足がつります。足ヒレをつけて泳ぐことは、思いのほか筋力を使うものです。
大事なのは、足がつった時に対処法を学んでおくことです。そうすれば、いざという時にパニックになることもありません。
足がつったらどうすればいいの?
個人的にもっともつりやすい筋肉は、ふくらはぎです。周りに危険がないことを確認して、つった箇所を伸ばしましょう。水中でストレッチを行えばすぐに筋肉の張りは解消されます。
つったあとはすぐに海から上がりましょう。
まとめ
自分自身も水中撮影に足がつったことは、幾度となくあります。
回復してまた泳ぎだすと、すぐにまた足がつってしまうのです。安全面を考え、その場で上がるのですが、そのときにいつも悔しい気持ちになります。
あともう少し入っていればいい写真が撮れたかもしれない。
水中撮影は、葛藤の連続です。
陸上だったらすぐに被写体に対して移動できますが、水中撮影はそうはいきません。
いきたい場所まで泳いでいきたくても、なかなかたどり着けないのです。一生懸命泳いでも、タイミングがあわなければ全くもって意味がありません。
ドローンだったら簡単に撮れるのにな、と感じることも多いです。それでも僕が水中撮影を続けるのは、何よりも魅力的だからです。
水中で撮影をしていると、サーファーと会話ができます。子供たちが『バレルの写真撮って!』と嬉しそうに話しかけてくることがあります。
そんなとき、サーファーとして海に入っているときには感じたことがなかった、サーフィンの魅力を感じることができます。
苦労の中で撮れた水中からの写真は、自分にとって宝物になります。大変な苦労から生み出されるこそ、サーフフォトグラフィーは魅力的なのかもしれません。
一枚でも良い写真が撮れるように、これからも頑張っていきます。
みなさんもぜひ、安全第一で水中撮影に挑戦してみてください。