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サーフボード素材とレジンの種類【サーフボード自作基礎知識】

サーフボードの作り方を、『簡単な式』にすると以下のようになります。

サーフボード=フォーム・ブランクス+ガラスクロス(グラスファイバー)+レジン

サーフボードは簡単に言うと、フォーム・ブランクス(PUやXPS、EPS)という素材に、ガラスクロス(グラスファイバー)を巻きつけ、レジンで固めたものです。

フォーム・ブランクス、レジンには様々な種類があるので、ここで説明していきたいと思います。

サーフボードを構成する要素

サーフボードを構成する要素は、以下の通りです。詳細については、別記事にまとめてあるので参考にしてください。

  1. サーフボードの幅
  2. サーフボードの長さ
  3. サーフボードの厚さ
  4. ロッカー形状
  5. レール形状

サーフボードとは?

サーフボード素材の種類

PU(ポリウレタン)

ポリウレタン・フォームは、最も歴史のある素材です。値段も安いです。3つの素材の中で最も重量があります。

PUの利点はこの『重さ』です。後述します。

EPS(Expanded-polystyrene;ポリスチレン)

ポリスチレンは、非常に軽い素材です。強度が高いのが特徴です。EPSは、これら三種類の中で最も『軽い』素材になります。

欠点や問題点はあるの?

問題点は、『劣悪なEPS』も出回っていると言うことです。劣悪品は、ビーズ同士の接着が悪く水も吸いやすくなります。

XPS(Extruded-polystyrene;ポリスチレン)

強度が高く、耐久性があります。PUよりも軽量です。水を吸わないのが大きな利点になります。

フレックス性(元の形に戻ろうとする力)が優れています。

サーフボードの重さと素材の関係

EPSやXPSフォームで作られたサーフボードは、『軽すぎる』場合があります。

小波の場合は、『軽くてテイクオフが早い』のは利点になります。

大きい波だとどうなる?

波のサイズが上がると、『軽すぎること』がライディングに悪影響を及ぼすことがあります。

EPSやXPSで同じ重さを得るためには、グラスファイバーを追加する必要が出てくるのです。そうすると、硬すぎるボードになってしまいます。

サーファーの体格や体重も、大きく関係してきます。

大柄な人であれば、エポキシボードのの硬さを、ほぼ感じないそうです。またサーフボードのサイズも大きくなるために、『サーフボードが軽すぎる』ことも無くなります。

サーフボードを作るために必要なレジンとは?

レジンとは『樹脂』のことです。

サーフボードに使用する『レジン』は主に、ポリエステルレジン、エポキシレジンがあります。

どんな違いがあるの?

両方とも『プラスチック』です。

ポリエステルレジン(Polester Resin)とPUフォーム・ブランクスの組み合わせ

特徴

ポリエステルレジンとファイバーグラスの組み合わせは、PUフォームに対して、古くから利用されてきました。

ポリエステルレジンは、エポキシと比べると強度が低いです。

利点

強度が弱いのに、ポリエステルレジンを使用する理由は、『PUの適度な重さ』『フレックス性』のバランスの良さにあります。

簡単に説明すると?

例えば、PUフォームブランクスに対してエポキシレジンを使うと、PUフォームの良さである『柔らかさ』を生かすことができません。

その逆の『ポリスチレンフォーム』と『ポリエステルレジン』の組み合わせは不可能です。理由は『ポリスチレンフォーム』が溶けてしまうからです。

エポキシレジン(Expoxy Resin)とEPS、XPSフォームの組み合わせ

特徴

エポキシレジンは、EPSフォームとXPSに対して使用します。強度が非常に高く、へこみにくいです。

利点

壊れない『頑丈さ』がまず大きな利点です。『浮力がありパドルが早い』ので、小波に適しているとも言えます。

まとめ

長持ちするサーフボードは、間違いなく『エポキシボード』だと思います。以前、所持していたエポキシボードは多少ぶつけても、全くへこみませんでした。

僕の場合は、ある程度重さのあるサーフボード(PUフォーム)が好きです。

サーフボードの素材選びは、目指すサーフィンのスタイルにも関係していると思います。『軽さ』が必要なサーフィンもあるでしょうし、『重いサーフボード』が適している場合もあるはずです。

何種類もサーフボードを所持できたら、一番いいですね。

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