サーフボードのデザイン(シェイプ)は、『長さ』『幅』『厚み』『レール形状』『テールの種類』『ロッカーの形状』と、複数が組み合っています。
今回は『サーフボードの厚み』についての記事です。
【参考元URL】http://www.surfscience.com
『サーフボードに厚みがある』とどうなる?【基本編】
利点
- パドルが早い
- テイクオフが早い
- スピードが早い(浮力による)のでトロイセクションも抜けられる
- 安定感がある
欠点はないの?
欠点
- ターンがしにくい
- パフォーマンス向きではない
- レールが入れにくい
※『きちんとした体重移動をしないとレールが入らない』のは、正しいターンを学べる利点でもあります。
『サーフボードが、薄い』とどうなる?
利点
- サーフボードが動かしやすい
- ピポットターンが容易
- レール(サーフボード側面)を入れやすい
欠点
- テイクオフが遅い
- パドルがきつい
- スピードが遅い
- 安定感がない
注意点)これらの欠点は、浮力に起因するものが多いです。
どうしたら解決できる?
同じ薄さでも、長いサーフボード(浮力がある)であれば、欠点をおぎなうことができます。ただし、『サーフボードが薄い利点』も失います。
【関連記事】レール形状の違いがサーフィンを変える【サーフボードシェイプの基礎知識】
テールの厚み
テールに厚みがあると、パドルが楽になります。
小波の場合、テールに厚みがあると、スピードが出ないセクションも抜けやすくなります。理由は、『サーフボード後方の浮力』が大きくなるからです。
サイズが上がるとどうなるの?
波のサイズが大きくなると、『揚力(サーフボードが浮き上がる力)』が大きくなります。その場合は『テールが薄い』と、サーフボードをコントロールしやすくなります。
理由は、テールが波に食いつきやすいからです。
ノーズの厚み
ノーズが薄いと、荷重が『サーフボード後方』にかかるため、ターンが容易になります。ただし、ターン中に前足に荷重がかかりすぎると、ノーズが水中に沈んでしまいます。
【関連記事】前足でサーフィン?それとも後ろ足?【足への重心のかけ方を考察】
まとめ
僕の持っているサーフボードは、厚みがあるものが多いです。目指しているサーフィンが、パフォーマンス型のサーフィンではないからです。
サーフボードに厚みがあると、楽にテイクオフができます。
浮力が多ければ、波に乗れる回数も増えます。
自分のサーフィンに合わせたサーフボードの厚みを選ぶことで、波乗りがさらに面白くなるはずです。
自分のスタイルを決めつけず、いろいろなサーフボードに乗るのも面白いものです。
上達に行き詰まっている時に、ほかのサーフボードを試してみるのもいいかもしれません。