いい波でサーフィンをすることは、上達するためにも絶対に必要なことです。
今回の記事は、『タイド(潮の満ち引き)』についてです。
【参考になる記事】海の自然のなるほど「潮の満ち引き」
波ができる理由を最初に説明します。下図のような状況であればイメージがしやすいと思います。
海の底にある段差によって、『行き場を失う水』ができます。行き場を失った水は『上に向かう力』へと変わります。
上に向かう力が波が作るの?
その力が『サーフィンができる波』を生み出しているのです。上の図で示した矢印のエネルギーが大きければ大きいほど、波は大きくなります。
ホワイトウォーターと「サーフィンができる波」の違いに関してまとめた記事はこちら
タイド(潮の満ち引き)が波に与える影響
まずは下図をご覧ください。
ハイタイド(満潮)とロータイド時(干潮)の波の違いを図にしました。基本的には、ロータイドの方がほれた波(角度のある波のこと)になります。
ロータイドとハイタイド、バレルができやすいのは?
エネルギーの大きさにもよりますが、バレルができやすいのは『ロータイド』の時間帯であることがわかると思います。
最初に説明した『行き場を失った水』の動きをイメージしてください。
海の底で、行き場を失った水が上に向かってきます。ハイタイドに比べると、ロータイドは海底から水面までの距離が近いため、海底で発生したエネルギーの影響を多く受けます。
つまり、(1)の波よりも(2)の方が、急激に立ち上がってくる波になります。
ロータイド(干潮)の波の特徴
- バレルになりやすい
- サーフィン初心者のホワイトウォーターでの練習は、ロータイド時がオススメ
ハイタイド(満潮)の波の特徴
- ロータイドよりもショアブレイクが大きくなりやすい
- 海のエネルギーが小さいと、サーフィンができる波が上がってこない
まとめ
今回の『タイド(潮の満ち引き)が波に与える影響』の記事はいかがでしたか。
僕が、サーフィンを始めたばかりの頃は、波について全く理解していませんでした。『波』を完全に理解すれば、サーフィンの上達が早くなるのは断言できます。
サーフィンを始めると、海のことをもっと知りたくなります。それも、サーフィンの大きな魅力の一つかもしれません。タイドが変わると、波の表情も大きな違いを見せます。それぞれのサーフスポットに適したタイドがあり、『いい波が立つタイミング』で海に入ることは、とても大事なことです。
そして、いい波を選べるようになるとサーフィンの上達が早くなります。波を見る目が養われれば、波に乗れる回数が増えるからです。
最初のうちは、上手い人のサーフィンをじっくり観察してもいいかもしれません。焦って海に飛び込まず、上級者の真似をすることも大事なことです。もしも、上級者がすぐに海に飛び込まないのであれば、何か理由があるはずです。
タイドがサーフスポットに合っていないので、潮が変わるのを待っているのかもしれません。
理由が見つかった時、あなたのサーフィンのレベルがまた1つ上がっているはずです。