サーフィンに、『忍耐』は必要不可欠です。
待てない人は、サーフィンを一年以上続けることができないと断言できます。混雑するサーフスポットは更に、『待つこと』が必要になります。
いい波がきたと思っても、他のサーファーが乗ったら自分は乗れません。
一緒に波に波に乗れないの?
サーフィンで、他の人の波を横取りするのは重大なルール違反です。その波は諦めて、また次の波が来るまで、待つしかないのです。
ハワイ出身のサーファー、デューク・カハナモクの名言にこんな言葉があります。
Just take your time – wave comes. Let the other guys go, catch another one.
急がないで、波はやってくるから。他のサーファーに行かせればいい、そして違う波に乗るんだ。【意訳】
この言葉こそ、サーフィンを説明するすべてなのです。
サーフィンの基本は待つこと
サーフィンの基本は、待機です。
これが、サーフィンです。待つことが基本なのです。どんなにサーフィンがしたくても、波がなければできません。
サーフィンは波に乗ってるだけじゃないの?
サーフィンの基本的の流れを簡単に説明すると、以下のようになります。
- いいうねりが来るまで待つ
- 風が良くなるのを待つ
- 海に向けて出発
- パドルアウトする
- 波が来るのを待つ
- 波に乗る
- 波が来るのを待つ
- 他の人に乗られる
- 波が来るのを待つ
- 違う場所で波が割れ始める
- パドルをしながら移動する
- 波が来るのを待つ
- 波が来るのを待つ
- 波に乗る
- 波が来るのを待つ
このように、サーフィンをしている間のメインは、『待つこと』なのです。
忍耐強く波を待つ・・・
良いうねりが来るのを期待して待っていたのに、予想とは違うものになることもよくあります。
ひどい風が収まるのを待っていたら、波がなくなってしまうこともあります。
ようやく波に乗れたのに、他の人に前ノリされて台無しになることもあるでしょう。
それでも、その次に僕たちサーファーができることは、たったひとつです。
また次の波が来るまで、待ち続けるのです。
波が来るまで待てなければサーフィンはできない
海の中で自分の波が来るのを待つことは、想像以上に忍耐力がいるものです。待てない人は、海から上がるしか選択肢がないのです。
混雑しているサーフスポットであれば、尚更です。
出来れば待ちたくないのだけど・・・
待たなくていいサーファーなど、この世界には存在しません。
どんなに立場が偉い人でも、プロサーファーでも同じです。
同じサーフスポットに入れば、『優先権が発生するポジションにいるサーファー』が波に乗ることができます。
『自分の波が来るまで待たなければいけない』
それは、変わることがない原理原則なのです。
自分の波が来るまで待ち続けよう
自分が乗れそうな波を、他のサーファーに取られ続けると、焦りがでてくるものです。
もしかしたら、イライラしてしまう人もいるかもしれません。それでも、『待ち続ける以外に選択肢はない』のです。
イライラしても、結果は変わりません。
海の中で、信じ続けましょう。
必ず自分の波はやってきます。
- 鷲田 清一 (Author)