サーフィンとスノーボードは、全くの別物です。
今回は北海道出身のスノーボーダー目線(歴にしたら20年以上)で、『サーフィンとの違い』や『スノーボードから活かせること』を記事にしたいと思います。
サーフィンとスノーボードの違い
サーフィンとスノーボードの違いをまとめると、以下のようになります。
重心移動の難しさ
サーフィンの重心移動は、非常に難しいです。波に合わせて、『前足』『後ろ足』と使い分けて行く必要があります。
それにどんな違いがあるの?
スノーボードの場合は、基本的に前足荷重です。後ろ足荷重でも、自然と滑り出してくれます。どちらかといえばパウダースノーの感覚が、サーフィンに近いです。前足荷重にしすぎると、ノーズが雪に刺さってしまう感じです。
重心移動の難しさは、『サーフィン』の特徴の一つです。
テイクオフの難しさ
サーフィンとスノーボードの大きな違いは、『足が固定されていないこと』です。サーフィンの場合は、足の位置を自分で探す必要があります。足の位置を間違えたら、即ワイプアウトです。
サーフィンは、テイクオフごと(波に乗る動作)で足の位置が微妙に変わります。
スノーボードで例えると?
リフトを降りるたびに、ビンディングを前後左右に動かされるイメージです。
【関連記事】前足でサーフィン?それとも後ろ足?【足への重心のかけ方を考察】
痛みの違い
サーフィンとスノーボードは、痛みが違います。
サーフィンには『実際に息ができない苦しさ』があります。ただし、圧雪バーンで派手に転んだ時のような、青タンができることはありません(波のサイズが小さい場合)。
泳ぐ必要があること
泳ぐ必要があるのが、サーフィンです。サーフィンをするためのリフト券はありません。サーフポイントに辿り着かなければ、サーフィンを始められません。
『パウダースノーのために、スノーシューを履いて山に登り、滑り降りる』のと同様です。パウダースノー中毒の方(僕も)は、サーフィンを是非始めてください。
サーフィンでどんな気分を味わえるの?
『夜に、質のいい雪が降り始めたワクワク感』は、サーフィンでも味わうことができます。
【関連記事】5分でわかるサーフィン16の魅力【サーフィンをこれから始める人へ】
スノーボードから活かせること
肩の動きや目線がターンをリードするのは同じ
体の軸を意識するのは同じで、サーフィンでも肩の動きや目線がターンをリードします。ターン時に重心を低くする、『伸びて縮んで』の動作も同様です。
『スノーボードの後ろ足のヒザの使い方』がサーフィンでも同じ
膝(ヒザ)の使い方が、サーフィンでも活かせます。スノーボードを長年してきた人は、『後ろ足の膝(ヒザ)のたたみ方』を理解していると思います。
スノーボードが上手い人は、サーフィン初心者が陥りやすい『ガニ股サーフィン』になりません。
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まとめ
サーフィンは面白いです。その理由の一つは『簡単じゃない』ことにあると思います。スノーボードができるから、サーフィンも簡単ということは絶対にありえません。
個人的には、パウダースノーが大好きな方にサーフィンをお勧めしたいです。海にもパウダースノーがあることを知れば、人生が100倍楽しくなるはずです。