結論から言えば反則ボードと呼ばれる板は、素晴らしい最高のサーフボードだ、ということです。
どういうこと?
反則だと言われるのは、他の人ができないようなテイクオフや、サーフィンが可能だからです。
それは、まさに『魔法』です。
どんなジャンルであっても、『反則ボード』は最高に楽しいサーフボードなのです。
そんな板に乗ってもいいの?
初心者は、反則ボードと呼ばれるような板にどんどん乗るべきです。
そうすることで波に乗れる回数が増えて、結果的にサーフィンの上達が早くなるからです。
反則ボードという言葉が生まれた理由
そもそも反則ボードは、誰が作り出した言葉なのでしょうか?
最初は商品を売るときの、ただのキャッチコピーだったのかもしれません。
どちらにしても、ショートボーダーを中心にして生み出された言葉であるのは間違い無いはずです。
他にもあるの?
オルタナ系サーフボードという言葉も、代わりになる【alternative 】という考えから生まれました。
それもこれも、『パフォーマンスボードこそがサーフィンだ』という概念から派生したものなのではないでしょうか?
本来サーフィンは、無ジャンルで多種多様性があるものです。だから波乗りには、反則もなければずるもありません。
ただただ、いろいろな種類の波の乗り方が、存在しているだけなのです。
反則ボードは最高のマジックボード
海外に住んでいて、反則ボードという言葉を耳にすることはほとんどありません。オルタナ系という言葉も、同様です。
ボリュームのあるミッドレングスやフィッシュに乗っていると、『楽しそうな板だね』と言われます。
それだけです。
なにが言いたいの?
彼らにとっては、反則ボードもミッドレングスもオルタナ系も、『ファン(fun)・ボード』なのです。
反則ボードは、サーファーを幸せな気持ちにします。マジックボードも、サーファーを楽しませてくれる板です。
このふたつのサーフボードに、共通点を感じませんか?
サーフボード選びには反則もずるも存在しないのがサーフィン
- そんな板でずるい
- そのボードは反則
というのは良くも悪くも、いかにも日本人的のように思えてしまいます。みんなと違う板は反則だという、『規制』のような横並び文化を垣間見てしまうのです。
もちろん自分自身も使う言葉ですし、周りにも使っている人はいます。
ただその言葉の延長線上に、ネガティブなカルチャーがあることを知る必要があるのではないでしょうか?
自分が短い板に乗っているのだから、お前もそうしなきゃここのサーフスポットに入ったらだめだ。ずるするな。
というのはまさに、いかにも鎖国的で、オープンなスタンスではありません。
結果として一部の日本国内で、サーフィン文化が悪いように育ち、多種多様性が育まれずにいるのです。
反則ボードと言う言葉をポジティブに使っているうちはいいのでしょうが、『ずるしている』と思うのはお門違いです。
まわりに危険がない範囲であれば、どんな板を選んでもいいのが波乗りなのではないのでしょうか?
そのほうが楽しいサーフィンの世界だと、感じませんか?