今回の記事は、サーフィンを始めたいと考えている方のために書きました。
全てがサーフボードを手にする前に、海に向かう前に、知っておくべきことです。
その中には、サーフィンの『暗い部分』も含まれています。読み終えた後もしかしたら、『サーフィンをやりたくない』と感じてしまうかもしれません。
それでも、サーフィンの世界に踏み入れてみたいと感じたのなら、ぜひ挑戦してみてください。
その挑戦に、『後悔』は絶対に生まれません。
たとえ波乗りの世界から去ることにしても、『挑戦した』という結果は残ります。
失敗も、挫折も、人生を彩る大切なものです。
サーフィンはとても難しい
サーフィンは、想像しているほど簡単なものではありません。
- 波に乗って優雅に海に浮かんで、美しい佇む
その形を手に入れるまで、イバラのような道が待っています。
そんなに大変なことなの?
もちろん、サーフィンに夢中な人たちは、その道がイバラでできていることには気がつきません。無我夢中でサーフィンに励んでたら、そこにたどり着いていたのです。
優雅なビーチライフを発信しているプロサーファーも、その道を走り抜けた人たちです。
何度も海水を飲み、波に巻かれて、上級者に鼻で笑われても、サーフィンを続けてきた人たちなのです。
恥ずかしい思いはしたくないな・・・
優雅にかっこう良く上達できるサーファーは、誰一人存在しません。
不格好に転びつづけ、鼻から海水を流し、髪の毛はホラー映画さながらに前側に垂れ、サーフボードによじ登る
それこそが、サーフィンの上達していく姿なのです。
サーフィンの世界は弱肉強食
サーフィンは一人でするものなのですが、初心者のうちは特に、『実力社会』を痛感することになるはずです。
波待ちをしているサーファーの姿はキラキラしているように見えるかもしれません。
- ぼーっと波を見ながら癒されたい
- 彼氏や彼女と手をつないでのんびりと海の上で過ごしたい
そんな理想を持っているのなら、今すぐに考え直してください。
どうして最初のうちはリラックスできないの?
波を待っているサーファーたちは、実際は『縄張り争いをする野生動物の群れ』のようなものです。
波という『獲物』を得るために、それぞれが自分の意思で行動しています。
ハイエナのように、取りこぼされた獲物を狙うサーファー。
ハゲワシのように、捕まえられた波という獲物を、遠くから狙うサーファー。
ライオンのように、圧倒的な威圧感で他の人を寄せ付けないサーファー。
何が言いたいの?
まさにサーフィンの世界は、サバンナであり『ジャングル』なのです。油断したら、食われます。
『波という獲物』をとらえたサーファーは、まさに『獣』です。牙を持つ、野生動物そのものなのです。
一緒の波に乗らせてくれないかな・・・
誰かの波(獲物)を、もしも子鹿のようなあなたが横取りしようとしたら、どうなるか想像できますか?
お腹が空いている知らないライオンの隣に、子鹿が口笛を吹きながらやってきて、ぼーっとしているとどうなるでしょうか。
自然の中で一緒に癒されたいな・・
『自然って癒されますね』
と言葉を発する前に、子鹿サーファーのあなたは食べられてしまうことでしょう。
もしもあなたが、サイズのある波でポイントブレイクの、人がたくさん集まっているサーフスポットに行くのなら、その覚悟が必要です。
そんな中では練習したくない・・・
それが嫌なら、空いているサーフスポットまで時間をかけてでも車を走らせましょう。
『普段から波にたくさん乗れていてお腹の空いていないライオンサーファー』は、あなたに食らいつくことも少なくなるはずです。
もしかしたら、波を譲ってくれるかもしれません。
ただ、サーフスポットを徘徊する恐ろしい動物は、『ライオンだけではない』ということを、忘れないでください。
この世界に君臨する最も恐ろしい動物は、『ニンゲン』なのです。
下手な人は波に乗れないのがサーフィン
- 上手い人が波に乗れるのがサーフィン
- 誰かが乗っている波に乗るのは重大なルール違反
この二つこそ、サーフィンの世界を説明するものなのです。下手でいる間は、波にすら乗ることができないのです。
どうしたら波に乗れるの?
初心者のうちは、岸に近い場所や、誰かが取りこぼした波を『ハイエナ』のように狙う必要があります。
混雑しているサーフスポットがホームになる場合は、特にそうです。
まとめ
サーフィンは、他のどのスポーツに比べても、『なんとなくできるようになる』までの道のりがとても長いです。
多くの人が、そこに辿り着く前に辞めていきます。本物の波に乗れることすらなく、海からさっていくのです。
それに加えてサーフィンの世界には、独特の空気感があります。
残念なことに、先輩サーファー全てが、手を広げて迎えてくれるわけでもありません。
舌打ちをされたり、怒鳴られたり、睨まれることは間違いなくこれから経験することです。
- 邪魔
- うるさい
- どけ
- 出て行け
中には、こんな心のない言葉を投げかけるサーファーもいます。
その独特な世界観に耐えられずに、辞めていく人もいるのです。
そんな世界でも、僕自身が確信を持って言えることがあります。
サーフィンは最高です。
サーフィンの世界は、素晴らしい。
それは、間違いなく、確かなことなのです。