誰もが一度は、『前乗り』をされたことがあるはずです。
前乗りされた時にできる唯一の対処法は、『次の波を忍耐強く待つこと』です。
どうして?
取られてしまった波を悔やんだり、他人に対してイライラしてしまうと、その日のサーフィン全体が台無しになります。それならいっそのこと、スパッと切り替えて、『次の波に集中する』のが一番なのです。
今回は、そんな『前乗り』に遭遇してしまった時の対処法についてです。
前乗りってなに?
前乗りを簡単に説明すると、『誰かの波に割り込み横取りすること』です。
一つの波には、基本的に一人のサーファーしか乗ることができません。優先的なポジションにいるサーファーがその波に乗る権利を持っているのですが、『ルール無視』でその前に割り込んでくる人がいるのです。
どうして前乗りしてしまう?
『気がつかなかった』
『見えなかった』
ということもあり得ます。そういう場合は、前乗りをした方が謝るのが通常です。謝れた方も、1回や2回ぐらいでしたら怒るほどのものでもありません。
同じ人に何回も前乗りされたときの対処法
ただ中には、『意図的に前乗りをするルール違反サーファー』がいます。
どういうこと?
残念なことに、サーフィンの世界には『ルールを理解しているのに前乗りをしてくる人』が存在するのです。
どう対応したらいい?
明らかにルールを知っているレベルなのに、何回も前乗りを繰り返してくる人がいたら、『距離を置く』のが一番です。そういう人と争ったり口論するのは『時間の無駄』ですし、ラチがあきません。
怒鳴りたくなるけど・・・
ついついイライラしてしまうものですが、それを表に出してしまうと、その空気は他の人にも伝搬していきます。
そうするとサーフスポット自全体が、『ギスギスした空気』に包まれることになります。声を荒げて言い争っている人たちが近くにいる時の、『嫌な気持ち』は経験したことがあるはずです。
そんな中でするサーフィンは、決していいものではありません。
悪いのは前乗りをしたサーファーじゃないの?
もちろんもともとの原因は、『前乗りをした人』です。
ただそれに対してどのように対処するかで、その日のサーフィンの楽しさは大きく変わってきます。
何回も前乗りするサーファーはただの、『悲しい残念な人』です。そういう人は、少なからず存在するのです。関わるのはやめにしましょう。
『次の波をただ待つこと』が、『自分のサーフィンを楽しむこと』に必ず繋がっていきます。
初心者に前乗りされた時の対処法
初心者でルールについて理解していなさそうな場合は、『教えること』も一つです。
初心者の無知は罪ですが、誰かが教えなければいけません。
なぜ初心者は前乗りをする?
ルールを知っていても、『周りを見ることができない初心者』は、『不本意に前乗りをしてしまうこと』があります。
『周りを見ること』も、一つの技術です。その習得には時間がかかるのです。サーファーなら誰もが一度は、『不本意に前乗りをしてしまったこと』はあるはずです。
どう対応したらいい?
初心者が謝ってきたら、潔く許しましょう。ルールについて知らなさそうであれば、『誰かが乗っている波には乗れない事実』を教えるのです。
そうすればその初心者が上級者になった時に、同じような場面で誰かのミスを許すことができるはずです。
それが何になる?
その繰り返しでサーフィンのカルチャーやサーフスポットが、もっと明るくなるのではないでしょうか。
サーフスポット全体が明るくなればサーファー同士の会話も増え、初心者がルールを学ぶスピードが速くなることが予想できます。そうすれば結果的に、『前乗り』も減っていくはずです。
どんな時でも、『次の波を忍耐強く待つ』ことが大前提です。前乗り返しもやめしょう。熱くならず、ただ冷静に次の波を待つのです。
まとめ
自分自身も、ひどい前乗りされて一度だけ怒ってしまったことがあります。波にサイズもあったので、自分自身がいっぱいいっぱいだったのかもしれません。その後、その日のサーフィンは散々たるものでした。
後味も悪く、『自分は怒るためにサーフィンをしているわけではないのに』と後悔しました。
前乗りをした人がきっかけにはなっていますが、その日のサーフィンが散々だったのは、結局は自分のせいです。潔く切り替えて、次の波を待っていれば、もっと楽しくいい波に乗れていたことでしょう。
1日分の波を、自分自身で台無しにしてしまったのです。
結局のところ、切り替えが早い人は上達も早くなります。その理由は単純で、『他の人が楽しめなかった波に対して精神を集中できるから』です。
簡単なことではありませんが、どんな時でも『次の波に集中する』を忘れないようにしたいものです。