初心者はリーシュはつけるのが、サーフィンの基本です。
でも、今回はそれで話の終わりではありません。
リーシュはあくまでも、遠くまでサーフボードが流れないようにする最終手段だと思ってください。
それまではずっこけても、なんとしてでもサーフボードにしがみつく必要があります(状況によっては無理やり板を掴もうとすると危険な場合もあるため、冷静に判断するようにしましょう)。
これがリーシュをつける際に覚えるべきルールであり、マナーです。
『リーシュをつけたから、どんどん板を放り出せる』というのは、間違いなのです。
リーシュをつけるだけでは安全にならない理由
リーシュをつけている初心者の方が、サーフボードを投げ出すのをよく目にします。
これは実は、とても危険な行為なのです。
初心者のうちはリーシュをつけるのが当然ではありますが、だからといってサーフボードをいつも投げ出していいわけではありません(どうしても板を離してしまう場合は、混雑具合を判断してから入水するのがおすすめです)。
じゃあどうしたらいいの?
板を投げ出さないと危険なとき以外は、しっかりとサーフボードにしがみついて流れないようにしましょう。
放り出したサーフボードは、凶器です。周りの人たちが、それで大怪我することも考えられるのです。
なんで?
流したサーフボードが7フィートだったとします。つけていたリーシュが7フィートだと、合わせて14フィートです。
この長さは、『まあい』みたいなものです。
板をぶん投げられたその先に、他のサーファーがいるのを想像してみてください。目に刺さったり、頭に直撃したらどうなるでしょうか?
簡単な打撲ならまだいいかもしれませんが、失明したり死亡事故につながることも十分あり得るのです。
ロングボーダーがリーシュをつけない理由
リーシュをつけないでロングボードをしているひとを、見たことがある人もいると思います。
ロングボードにはクロスステップといって、板の上を歩く技術があります。リーシュが絡まるのがどうしても苦手な人は、ノーリーシュでロングボードをすることがあるのです。
それの方が危険なんじゃないの?
ロングボーダーも、どこでもかんでもノーリーシュでやっているわけではありません。混雑していたり海水浴客が多い場合は、リーシュをつけるのがマナーです。
どういうひとがリーシュをつけるべき?
ロングボードをコントロールする自信がなければ、当然リーシュはつけるべきです。まともなターンやプルアウトができないのであれば、リーシュをつけなければ周りの人が危険だからです。
リーシュをつけてるときでも周りの状況に気を配ろう
中上級者のロングボーダーは、サーフボードを流す危険性を熟知しています。どんな酷いワイプアウトをしたときでも、板を流さないように必死にしがみついているのです。
リーシュなしの上級者ロングボーダーよりも、『リーシュをつけてる板を流し放題サーファー』のほうがよっぽど危険だと、自分は思います。
もちろんサーフィンをしている以上、やむ終えなくサーフボードを投げ出す状況になる時もあります。
でも、早めにプルアウト(波の裏に逃げる動作のこと)したりサーフボードをつかんでおくことで、板は放り出さなさずに済むのがほとんどなのです。
リーシュはあくまでも最終手段です。
それだけを頭に入れておけば、周りの人も自分自身も、安全にサーフィンができるはずです。