フィッシュシェイプのサーフボードが、一般的になりつつあります。
一般的というとまだすこし無理がありますが、選ぶ権利が当然のように与えられるようになったのです。
もちろん大多数が、『トップサーファーがする競技サーフィン 』を目指すことに変わりはありません。
それでも少しづつ、『今までマイノリティだった波乗りの形』が、多くの人の心を捉え始めています。
どういうこと?
- サイズのあるいい波のときも、オルタナ系と呼ばれる板でサーフィンを楽しむ。
- 常識や誰かが決めた一般論に縛られず、乗りたい板で自由に波に乗る。
これこそがサーフィンであり、波乗りの未来と真実です。
「それだけしかしてはいけない」というどこか迷信じみた拘束から、サーファーたちを解放していっているのです。
スタイルが多様化しているサーフィンの世界
サーフィンのスタイルや文化が育っていく過程で、今までは『一極化』が通常でした。
目指す形が1つしかなく、半数以上がそれに向かって波乗りをしていたはずです。
どうしてそうだったの?
昔は情報源が少ないこともあり、目指す形は雑誌やビデオで見る『サーフィン』が全てだったのです。
それでは、現在はどうでしょうか?
インターネットやYouTubeを検索すれば、自分の見たいものが手に入る時代です。
普通のサーファーたちがやらないような、『一見変わった波乗り』を見る機会が、圧倒的に増えたのです。
それこそがまさに、サーフィンの文明開花なのです。
それを見たサーファーたちは、さらにオリジナルな波乗りを創造していきます。
【波乗り新時代到来】フィッシュを手にすればサーフィン文明開花の音がする
フィッシュ系のサーフボードは、素晴らしい板です。
波乗りの原点に立ち返ることができるシェイプだと、言うこともできるでしょう。
ただ、どんなマジックボードであっても、得られる結果がサーファー次第であるのはこの先も変わりません。
フィッシュに乗って新しい感覚を得られるかどうかも、サーファー次第なのです。
他にどんな変化がある?
大手のサーフボードメイカーも、『フィッシュ』や『シングルフィン』を販売し始めています。
買い手が多様化しているからこそ、サーフボードメーカーも試行錯誤しているのではないでしょうか?
どちらにせよ、それはサーファー達にとってはポジティブに働きます。波乗りの形がひとつではないことを、『業界全体が後押ししてくれる』からです。
今まさに、自由でダイバーシティと呼ぶのがふさわしい、サーフィン新時代が到来しています。
これからのサーフィン業界は、まさに多種多様性の世界なのです。
サーフィンの世界でこれから起こること
サーフィンの世界はこれから、もっともっと自由になっていくはずです。
個性的なスタイルを持った『変なライン取り』をするサーファーが、どんどん出てくることでしょう。
自由気ままに、サーファーそれぞれの波乗りを思いっきり楽しめる時代がやってくるのです。
『反則ボード』という不思議な言葉も、時代の変化とともに必ず消えていきます。
波乗りの世界に、『ずる』も『反則』もありません。
そこにあるのは、『波』と『自由』と『サーファー』、それだけなのです。
だれがどんな板を選んだっていいのが、波乗りなのです。