サーフィンをする理由は、簡単で単純明解です。
ただただ、『波に乗りたいから』です。
それだけの理由で、サーファー達はいい波を探し続けているのです。
サーフィンをしたことがない人からすると、なにがそんなに面白いのかわからないはずです。
『なんでサーファー達はそんなにサーフィンが好きなのだろう』
という疑問を持つのは、当然のことなのです。
サーフィンを始めたばかりの人たちも、同じように感じていることでしょう。
『どうしてそんなにサーフィンに夢中になれるのだろう』
そんな風に思っているはずです。
サーフィンは狩猟。サーファーは波のハンター
そもそも、波に乗ることがどうしてこんなにも面白いのでしょうか?
多くのサーファー達はまるで中毒のように、生涯をかけて波を追いかけ続けています。
- もっとでかい波に・・・
- もっといい波に・・・
そのスパイラルにハマったサーファーは、いい波に乗るために時間をかけることを『苦』としません。
例え話で説明して・・・
サーファーは、生きるために獲物を探し続ける野生動物のように、波を求めるのです。僕たちサーファーは、『波を追いかけるハンター』なのです。
本能が波を求めているのだとしたら、サーファーたちの異常なまでの『欲求』に対して説明がつきます。
『お腹が空いたから食べたい欲求』にとても似た感覚を、サーファー達は波に対して持っているのです。
やめたいと思うことはないの?
サーフィンをやめたいと思うサーファーは、いません。
波乗りをやめることは、『生きるために食べること』をやめるのに等しい行為だからです。すくなくとも、僕自身にとってはそうです。
何回ワイプアウトを繰り返しても、再び立ち上がります。その苦しみの先にある、あの光景を知っているからです。
一体全体なんのために・・
無限に広がり切れ続けていくあの波の先へ、サーフボードに乗ってたどり着きたいのです。
サーフィンにのめり込む瞬間っていつだろう
それでは一体全体、どのタイミングでサーフィンにのめり込むのでしょうか?
どの瞬間から、『もっと波に乗りたい』という単純な欲求を持つようになるのでしょうか?
それはいつやってくるの?
その瞬間は、『はじめて崩れていない波に乗ったとき』だと思います。白いさざ波でもホワイトウォーターでもない、純粋な波に乗ったときです。
99%のサーファーが、一番最初に乗った波のことを覚えています。それぐらい、『切れていく波にはじめて乗る』ということは衝撃的な感覚なのです。
波に乗る感覚ってどんなだろう・・・
波に乗った瞬間はまるで、空を飛んでいるような感覚です。
重力から解放されて、足先から『今まで感じたことがない感覚』に支配されます。
信じられないかもしれませんが、波に乗っている瞬間がスローモーションのように感じることもあるのです。
波に乗っている瞬間はまさに、『最高の体験』だと断言しておきます。
初めて本当の波に乗ったその瞬間から、誰もが『もう一度波に乗りたい』とガムシャラに思うようになるのです。
サーフィンにハマる方法。どうやったら本物の波に乗れるのか
岸の近くのホワイトウォーターで練習している間は、まだまだサーフィンの本来の感覚を知らない状態です。
そんな練習ばかりしていても、サーフィンにハマる状態にはなかなかなりません。
波が崩れているホワイトウォーターに何回乗ったって、『サーフィンの本来の魅力』は知らないのと同じことなのです。
どうやったらサーフィンにハマれる?
少しだけ沖に出て、切れていく波に乗ること以外、サーフィンにハマる方法はありません。
ホワイトウォーターになる前の、ちゃんとした波に乗るしかないのです。
沖に出る前に確認
もちろん沖に出る前に知らなければならないこともあります。
1つめは、サーフィンのルール。
2つめは、波。
3つめは、サーフボードの取り回しの仕方。
4つめは、サーフスポットの特徴。
少なくともこの4つは、しっかりと理解して身に付けておく必要があります。
そんなのどうでもいい。
自動車の運転で例えてみましょう。
岸の近くでホワイトウォーターに乗って練習するのは、運転免許証がないドライバーのようなものです。
教習所に通っている段階の、まだまだ車の運転ができないひと、そんなイメージになります。
サーフィンで沖に出るというのは、車で言うと初めての公道運転。このときドライバーが、車の運転もルールも全く知らない状態だったら大変です。
大きな事故を起こすか、だれかに大怪我を負わせてしまうかもしれません。
サーフィンも同じように、沖に出る前に最低限身につけるべきことがあるのです。
沖に出られるようになったら、『ホワイトウォーターになっていない切れていく波』を捕まえるだけです。
切れていく波を捕まえてそれに見事に乗った瞬間、あなたはサーフィンの虜になり、確実に『波乗り』にハマります。
その瞬間にあなたはサーファーになり、『波乗りハンター』の仲間入りを果たすのです。