「きれいに割れてる波」って、どう言う波を指すのかわかりますか?サーファーがどんな波を狙ってテイクオフをするのか、知っていますか?
僕がサーフィンを始めたばかりの頃は、「われている波」がどういう意味なのか、全くわかっていませんでした。
サーフィンは、波に乗るものだとは知っていましたが、どのような波に乗るのかを知らなかったのです。それでは、上達するはずがありません。
サーフィンはどの波でするもの?
サーフィンは、割れていく波の上でするものです。今回の記事では、乗るべき波について書いています。サーフィンができる波についての理解を深めて行きましょう。
サーフィンができるのは割れていく波
サーフィンができるのは、割れていく波です。割れていく波とは、徐々に崩れていくもののことです。
ホワイトウォーターは、本来サーフィンができる波ではありません。できるだけ早い段階で、「割れていく波」に乗る練習に移りましょう。
ホワイトウォーターでも、サーフィンの練習はできます。
トリミングターンや、体重のかけ方を覚えたりと、学べることはたくさんあります。
でも、本来のサーフィンの波とは違うものであることを理解した上で、練習しなければなりません。
もう少しわかりやすく説明すると?
スノーボードで例えます。
リフト乗り場の前で、スノーボードの練習をしている二人の少年がいました。お互いに引っ張りあって「スノーボードの練習」をしています。
A君は、その練習を2時間ほどした後に、リフトで山頂に向かうことにしました。『斜面』を滑ってみたいと思ったからです。一方、B君は、平らな場所を利用して練習を続けることにしました。
波の斜面で練習をしなければ、サーフィンは上手くならない
二人は毎日、同じことを繰り返しました。一年後に上達しているのは、どちらでしょうか。
答えは、明らかです。上達しているのは、間違いなくA君です。なぜなら「スノーボードは斜面を滑り降りるもの」だからです。それと同じことがサーフィンにも言えるはずです。
サーフィンは、割れていく波の上でするものです。
ダンパー(一気に崩れる波)や、ホワイトウォーターでのサーフィンは、『割れている波の上で行うサーフィン』とは異なります。
それではさっそく、「割れてる波」について説明していきたいと思います。
『割れてる波』を見極めよう
最初に二枚の『波の写真』をみてください。
どちらがサーフィンに適した波かわかりますか? どちらが『割れてる波』でしょうか?サーフィンができる波はどちらでしょうか。
正解は1枚目の写真です。きれいに「割れてる」波です。この2つを見比べた時に、感覚的にわかるはずです。
ぐちゃぐちゃな波ではサーフィンができない?
2枚目の写真の波では、サーフィンができません。その理由は、同時に波が崩れてしまうからです。これでは、横に進む前にワイプアウトしてしまうことでしょう。
乗れる波を選んで横に走る
それではもう一度、1枚目の波の写真に戻ります。この写真の波を見た時、サーファーがどちらに向かって進んでいくのかイメージできますか?
この写真の場合は、サーファーは写真右側から左側へ移動していきます。
この波のことを、「ライトハンドの波」と言います。
サーフィンは、崩れていない波の部分に向かって進んでいくのが基本です。その中で、ターンをしたり、自由にラインを描いていくのです。
割れていない波でサーフィンをするとどうなるの?
割れていない波で行うサーフィンは、下のイラストのようになります。この状況では右にも左にも行けないので、ライディングを終えなければいけません。
『割れていく波』がどう言う波を指すのか、わかってもらえたでしょうか。
まとめ
今度サーフィンをしに行った時、まずは波をよく観察してみましょう。波の違いがわかるようになっていたら、それは成長の証です。
割れている波を見つけたら、「サーフィンの練習」を始めましょう。もちろん『サーフィンのルール』を守ることを忘れずに。
大事なのは、『乗れる波』が来るまで我慢することです。いい波が来たら全力でテイクオフに挑みましょう。
その繰り返しで、サーフィンは必ず上達して行きます。