サーフィンの世界で、『飽きたからもうやめる』と聞くことはほとんどありません。
さらにすごいところは、プロとして活躍していたサーファーも、引退した後にサーフィンに通い続けるところです。
ミックファニングが引退した際に、彼は『I’m just gonna go and go surfing』とコメントしていました。
意訳すると、『引退してサーフィンに行く』と言う意味です。この言葉が、サーフィンの全てを物語っています。
サーフィンを辞めてしまう原因
サーフィンを辞めるひとは、おそらくですが2種類しか存在しません。
1つ目は、波に乗れない初心者の段階で辞めてしまう場合。
この場合は単純に、自分にはサーフィンは無理だと感じて辞める段階です。パドルアウトができなかったり、海に通うのがめんどくさくなったりと、原因は様々です。
初心者の段階を乗り越えるとどうなるの?
初心者の段階を乗り越えると、『サーフィンばか』の誕生になります。そうなったら、もう後戻りは不可能です。
そこからは一生をかけて、『波乗り』と共に歩んでいくことになります。夢中になれることに出会える人生は、幸せ以外の何物でもありません。
【備考】サーフィンには向き不向きがあるので、初心者の段階でやめる決意をすることは決して悪いことではありません。
他に辞める原因になることはないの?
2つ目は、怪我や腰痛の悪化などにより肉体的にサーフィンができなくなってしまう場合です。
こちらの原因は、本人がサーフィンをやめたいわけではありせん。どうしてもやめざる終えなくなってしまい、海から遠ざかるのです。
サーフィンの世界には、飽きたから辞める人はほぼ存在しません。飽きるなんてことは、波乗りにおいてあり得ないのです。
サーフィンを辞められない理由
波との出会いが一期一会だから
サーフィンに絶対に必要不可欠なのが、『波』です。
サーフィンができる波は、常にあるわけではありません。その中にもたくさんの種類があり、全く同じ波と2度と出会うことがないのです。
それはまさに、波との『一期一会』です。
もし仮にサーフィンがウェーブプールだけで行われるスポーツなら、機械のように繰り返される波に対して『飽きる』ことでしょう。
海の波だとどうなの?
海でする波乗りは、ウェーブプールとは似て非なるものです。
波は自然が作り出す副産物であり、不確定な要素がたくさんあるからこそ、サーフィンに飽きることがないのではないでしょうか?
ワクワクする気持ちを持てるから
波にのるために海へ向かうときは、何物にも変えられない幸せな時間です。
朝早起きして仲間と待ち合わせて、コーヒーを飲みながら海に向かうときを想像してみてください。
どんな気持ちのこと?
海が近づくにつれてどんどんワクワクした気持ちになり、自然と笑顔になっていくはずです。そのワクワク感を知ってしまうと、サーフィンを辞められなくなります。
波を探す旅は、エンドレスに続いていくのです。そう考えたら、ワクワクしてきませんか?
人生をかけて、ずっと波を探し続けるのです。それはまさに『ロマン』なのです。
常に成長を感じられるから
海に通い続けサーフィンに明け暮れていると、一回ごとに成長を感じることができます。
それは些細なものかもしれませんが、『できなかったこと』ができるようになるのは、嬉しいものです。
例えばどんなふうに?
初心者の頃はパドルアウトでさえ、難しかったはずです。サーフボードに座ることも簡単なことではなかったことでしょう。
それを乗り越えた結果が新たな道を作り出し、次へのステップへと無限につながっていくのです。
あなたの次の目標は、なんでしょうか?
これから先の道のりがどんなに長くても、サーフィンを途中でやめてしまうことはないはずです。あなたがいまこの記事を読んでいるということは、そういうことなのだと思います。
まとめ
一度でも波乗りの魅力にはまってしまうと、そう簡単には抜け出せないものです。サーフィンは簡単に、『もうやめた』と言えるものではないのです。
そもそも、『波乗りの魅力』に気がつくまでの道のりは、決して平坦なものではありません。それまでにたくさん海水を飲み、波に飲まれ、時には他のサーファーに失笑されたこともあったことでしょう。
そのときはサーフィンの楽しさもわからないままに、とにかくがむしゃらになっていたはずです。
何度も波に弾き返されて、かっこ悪い姿をさらけだす。それでも諦めずに通い続け、目の前に立ちふさがる波に立ち向かう。
その困難を乗り越えた人だけでに、『波乗り人生』がプレゼントされるのです。
険しい道のりを歩いてきた人たちは、さらなる頂上を目標にして歩き続けます。だからこそ、波にのるということはこんなにも魅力的なのでしょう。
僕は、サーフィンが大好きです。きっと、皆さんも同じ気持ちだと思います。
波乗りたちの挑戦し続ける人生に、乾杯です。