『サーフィンのスタイル』は、選んだサーフボードが作り出します。
なりたいサーファーのスタイルがあるなら、それにあったサーフボードを選ぶ必要があるのです。
簡単に説明して
もしもF1レーサーになりたいのなら、バギーを選んではダメなのはわかるはずです。
野球選手になりたいのなら、サッカーボールではなく、『バット』を手にする必要があるのです。
それは、サーフィンでも同じです。
アレックスノストのようなスタイリッシュサーフィンがしたいのに、がちがちのパフォーマンスボードを手にしたらどうなるでしょうか?
ケリースレーターのようなサーフィンがしたいのに、70年代の分厚いシングルフィンを選んだらどうなるでしょうか?
間違ったサーフボードを選ぶと遠回りになる・・・
『スタイルは選んだサーフボードによって作り出される』
その原理原則がわかってくると、選ぶべきサーフボードがはっきりと見えてくるはずです。
なりたいスタイルに合っているサーフボードを見つける
こちらは、ロブマチャドが複数のジャンルのサーフボードに乗っている動画です。
1つ目の板は、ミッドレングスに近い長めのシングルフィンです。
2枚目以降は、ショートボードに乗っています。
サーフボード毎に乗り方が違う
同じサーファーでも、サーフボードが違うとここまでサーフィンのスタイルが変わってくるのです。
もちろん乗り手がロブマチャドなので、どのサーフィンをとっても美しいです。
ただ、サーフボードが乗り手に『それぞれの板の正しい乗り方』を求めていることが、この動画からわかるはずです。
それぞれのサーフボードでのスタイルの違いについて説明
長めの板に乗っているときのロブマチャドは、スタンスがせまく、前傾姿勢になっていません。重心も高いのがわかります。
大きいサーフボードの場合は浮力があるため、アップスンをしてスピードをつける必要がないのです。
どうして重心が高くなるの?
大きめの板はバランスがとりやすくなるので、重心も自然と高くなります(動画からもロングボードのスタイルに近いのがわかるはずです)。
ショートボードの時はどう?
ショートボードに乗っているときのロブマチャドは、スタンスがやや広くなり、腰もしっかりと落として重心が低めです(動画内のショートボードは前足側に浮力が多い形状)。
前足に荷重がしっかりと掛かり、前傾姿勢になっています。
他にわかりやすい動画はないの?
それでは、さらに『パフォーマンスボード』に乗った場合はどうなるでしょうか?
こちらの動画内では、前足側に浮力が少ない1990年台のパフォーマンスボードに乗っています(ロブマチャドのライディングは3:47)。
乗るサーフボードが違うだけで、『サーフィンが別物』なるのがよくわかるはずです。
まとめ
- 選んだサーフボードがサーフィンのスタイルを作り出す
自分のなりたいサーフィンのスタイルがはっきりしてくると、サーフボード選びがもっと楽しくなります。手探りで洞窟を歩いていたところに、光が差し込んでくるようなものです。
もちろん技術がなければ、どんなサーフボードも乗りこなせませんが、『なりたいスタイル』が見えていれば上達は確実に早くなるはずです。